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FX/為替「予想下回る米NFPも7月利上げ織り込む、米ドル円は長期金利と逆相関」米国雇用統計のふりかえり 2023年7月号 By 外為どっとコム総研

米雇用統計ふりかえり

執筆日時:2023年7月10日12時50分
執筆者  :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

USDJPY15分チャート
※チャート:ドル/円-15分足
 外為どっとコム「ネオチャート

予想下回る米NFPも7月利上げ織り込む、米ドル円は長期金利と逆相関

7月7日、米労働省が発表した6月の非農業部門雇用者数(NFP)は20.9万人増と、市場予想(22.5万人)を下回る伸びとなり、労働市場の減速を示唆する結果となりました。また、時間給は前月比で0.4%と市場予想の0.3%から伸びが加速し、インフレの芽を意識させました。

NFPは民間サービスを中心に伸びが鈍化している点で、労働市場の緩やかな鈍化が意識されたものの、雇用者数の伸びは労働市場の過熱感を十分冷やすレベルにはなく、FRBのタカ派姿勢の継続観測は後退していません。市場は米金融当局が7月に追加利上げに踏み切るとの織り込みが9割まで進んでいます。

143.30円付近だった米ドル/円は、NFPの結果を受けて142.549円まで売りが先行しました。その後は、時間給の上振れを受けて143.41円付近まで切り返したものの、さらに上値を買い上げる材料はなく、戻り売りに押されて142.068円まで下げ幅を広げました。ダウ平均株価は米長期金利が4.07%へ上昇したことを嫌気して、187.38ドル安い33,734.88ドルで週の取引を終えました。

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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)

 
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