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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「弱かった豪雇用統計はRBAの方向性を変える?RBNZには警戒を」ハロンズ FX 2023/2/18

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

弱かった豪雇用統計はRBAの方向性を変える?RBNZには警戒を

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は90.75円前後、NZドル/円は82.84円前後で週初を迎えました。2月10日に日銀の次期総裁候補として報道された植田和男元日銀審議委員が、週末に「現状では金融緩和の継続が必要だ」と発言したことで日銀の政策修正期待が後退し全面的な円売りが強まりました。14日に発表された米1月消費者物価指数(CPI)が市場の予想したほど鈍化しておらず、米ドル/円が1月6日以来となる133円台まで上値を伸ばしたことも支えとなり、豪ドル/円は93円台前半、NZドル/円は84円台半ばまで上伸しました。その後は、米国のインフレ鈍化ペース減速による米景気悪化懸念が高まったことで、リスクマインドに敏感な豪ドル、NZドルは売りで反応。豪ドル/円は92円台前半、NZドル/円は83円台後半まで押し戻されました。

弱い豪雇用。現状ではRBA影響なし?

2月16日に発表された豪1月雇用統計は結果、詳細な内訳ともに弱い結果となりました。

【豪州 2023年1月の雇用統計結果】

総合の雇用者数は予想(2万人増)に反して1.15万人の減少。前月も下方修正されました(1.46万人減⇒2万人減)。内訳をみると正規雇用者数が4.33万人減少していたことがわかります。失業率は3.7%と前月(3.5%)から悪化、労働参加率は66.5%と前月(66.6%)から低下しました。結果、内容がともに悪い豪雇用統計は久々に見た気がします。豪州の雇用者数が2カ月連続で減少するのは、新型コロナの流行期(2020年4-5月と2021年8-10月)を除けば2016年8-9月以来のこととなります。それでも市場では、この豪雇用統計の結果が豪準備銀行(RBA)の政策運営に与える影響は小さいとみています。
豪統計局は「1月は豪州の労働市場で一番季節的な時期」と示していることです。また「2022年1月よりも対人口比で見る雇用者数は0.5%高かった」との見解も示しています。2022年の豪労働市場は総じてみると、「かなり強い状況」でした。そのため、多少の鈍化はあまり気にしていないようです。これに関しては現時点ではRBAも同様の見解のように思われます。豪雇用統計が発表された翌日(17日)にロウRBA総裁が議会証言でインフレへの懸念を示したうえで、「今後数カ月の追加利上げが必要と見込む」と再度表明しました。労働市場に関しては、「雇用統計が再び弱い数字になれば再評価が必要」としました。3月のRBA理事会は0.25%利上げの継続、4月以降は今後の経済指標等のデータ次第となりそうです。

来週の豪ドルは?

来週は22日に豪10-12月期四半期賃金指数が発表されます。豪州のインフレは昨年末時点では鈍化の兆しを見せていません。市場は賃金指数が前年比+3.5%と前回(+3.1%)から伸びていることを予想しています。賃金の伸びがインフレを下支えする一因ともなります。予想以上に伸びていた場合には、RBAの利上げが続く可能性を高めるため警戒しておきたいところです。そのほかに豪州の主要な経済指標は予定されていません。市場では、米国の経済指標の結果が予想以上に強いため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅が拡大するとの見方が強まっています。それにより、米景気が減速するとの警戒感が高まっていることも事実です。そのため、リスクマインドに敏感な豪ドルの上値は抑えられやすくなりそうです。他方で、豪州と交易関係の強い中国の景気は、昨年12月の実質的なゼロコロナ政策解除以降に急回復することが期待されています。これは豪ドルにとっては支援材料となります。米経済への警戒と中国経済への期待が相まって豪ドルの方向感は見出しにくくなりそうです。

RBNZが金利据え置き?

ニュージーランド(NZ)の最新のインフレ率は2022年10-12月期のもので前年比+7.2%と高止まりしています(昨年のピークは4-6月期の+7.3%)。このため、市場では来週22日のNZ準備銀行(RBNZ)の金融政策会合では、0.5%もしくは0.75%利上げの可能性を見込んでいました。
しかし、2月12日に大型サイクロン「ガブリエル」がNZを襲いました。この影響で洪水や土砂崩れなどが発生し大きな被害が出ているようです。NZ政府は14日に史上3度目の国家非常事態宣言を発しています。
この状況を受けて、市場では「RBNZがサイクロン被害が及ぼす経済への影響を見定めるために金利据え置き、もしくは0.25%利上げに留める可能性がある」との声が上がっています。想定外の自然災害によりRBNZがどのような対応をするのかは現時点では定かではありません。RBNZが開催される22日朝(日本時間午前10時)はNZドル相場が大荒れの可能性があるので警戒しておきましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

今週の豪ドル/円は200日移動平均線(MA、青点線)が上値を抑えました。来週も目先の上値目途として意識されやすそうです。200MAを上抜けた場合には豪ドル買いが加速する可能性がありますので、同水準では注意が必要になりそうです。その上の水準では、昨年11月下旬から12月にかけて意識された94円前後が上値目途として意識されそうです。下値は目先は日足一目均衡表・転換線が目途として意識されそうですが、上抜けてまだ間もないため強いサポートになるにはもう少し時間が必要となりそうです。90円前後には日足の雲下限や、週足一目均衡表・転換線が位置しています。心理的にも意識されやすい数字となります。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200MA】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:90.00-93.00、NZD/JPY:81.00-85.50

2/20 週のイベント:

02/21 (火) 06:45 NZ 10-12月期四半期卸売物価指数(PPI)
02/21 (火) 09:30 豪 豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
02/22 (水) 06:45 NZ 1月貿易収支
02/22 (水) 09:30 豪 10-12月期四半期賃金指数
02/22 (水) 10:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
02/23 (木) 09:30 豪 10-12月期四半期民間設備投資

一言コメント:

今週末からJリーグが開幕します!Jリーグは今年で30周年!1993年の開幕戦のキラキラとした感じ、当時はチケットがなかなか取れなかったことなど懐かしく思います。そして30年経った今でも現役生活を続けている三浦カズ選手は本当に凄いです。今年はドイツなどで活躍した香川真司選手がC大阪に復帰しました。ブラボー長友選手(FC東京)も健在です。今年もスタジアムに非日常を求めて、数試合観に行こうと思います。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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