豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は反落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間原油在庫が大きく積み増されていたことが売り材料となった。終値は前日比-2.46ドルの1バレル=76.41ドル(2月1日)。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
FOMCの次はECB!リスクマインドの改善が豪ドルを後押しする?
昨日、市場が注目していた米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。結果は市場予想通り0.25%の利上げとなったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容を市場はハト派的と捉えたようだ。市場では米国が年後半に利下げを開始するとの観測が強まっており、米国株価指数を中心にリスクオンの雰囲気が漂っている。株価の上昇は豪ドルを下支えする材料となりそうだ。
本日は欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。市場は0.5%利上げを実施すると予想している。最新のインフレ率を見ると欧州は+8.5%となっており、依然として高インフレが経済を圧迫することが予想されている。他方で、最近の欧州圏の経済指標を見ると、「景気の鈍化が予想していたほど深化しないのでは?」との期待を抱かせる結果が散見される。ECBがこの期待を後押しするような経済見通しを示せば、米国に続いて欧州でもリスクマインドが改善し、資源国通貨である豪ドルの支援材料となるのではないか。
個別の想定シナリオ
■ECBが経済見通しを上方修正する
⇒欧州株価が上昇
⇒豪州はリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは買われる
チャート分析
今後の注目材料
ECB理事会
世界の株価動向
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外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨。7時に豪ドル/円の移動平均とMACDで買いシグナルが点灯。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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