(画像提供:PIXTA)
(この記事は2021年2月8日に掲載した「FX専業の投資家で生活はできるのか?」(https://www.gaitame.com/media/entry/2021/02/08/180000_1)をリライトしたものです)
FXに魅力を感じている人なら、FXの収入だけで身を立てる「プロトレーダー」に、誰もが一度はあこがれるのではないでしょうか。
FX専業トレーダーとして成功すれば、望まない部署、苦手な業務で、あくせくと働く必要はなくなるでしょうし、会社員の生涯年収分を数年で稼げる可能性もあります。
しかし、FX専業トレーダーへの道は簡単ではありません。そして、そのことを知っている人も少ないようです。そこで今回は、FX専業トレーダーとして自立することの可能性について考えます。
FXで生活をしていくための最低条件
専業トレーダーになり、FXの利益だけで生活していくことは十分に可能です。
事実、世の中にはFXだけで生きてきたという”プロトレーダー”も多数います。
その中には「億トレーダー」と呼ばれる巨万の富を得た専業トレーダーもいます。
FXだけで生活していくためには、少なくとも以下の2条件はクリアする必要があるでしょう。
(1)毎月、生活に必要なだけの利益を得られるのか
(2)メンタル面でFX専業トレーダーとして生活していく覚悟はあるのか
これらをクリアする自信がなければ、FX専業トレーダーへの第一歩は踏み出せません。
生活に必要な利益を毎月出せるのか
「専業」と「兼業」の大きな違いは、その収入源です。
兼業トレーダーはサラリーマンとしての収入があります。だから、必要な生活費はそちらで賄えます。しかし、専業トレーダーは生活費のすべてを、トレードから獲得しなければなりません。
毎月の生活費を、FXトレードから確実に得られることが、「専業」の大前提ですから、長い人生を考えたとき、FXだけの収益で続けていくためには、短期的に大きな利益を得ることよりも、長期間、安定的に利益を獲得するスキルが重要になると思います。
トレードの結果次第では、月収がごくわずかだったり、マイナスだったりすることがあります。そういうときは、貯金を切り崩して生活することになります。
損失が続けば、運用資金も大幅に減っているはずです。そして、頼みの綱の貯金がどんどんと目減りしていく。こうした状況は、精神的に大きなプレッシャーになるでしょう。
FXトレードで無理は禁物
専業トレーダーも人間です。
精神が不安定になると、トレードに悪影響を及ぼすことも珍しくありません。
損失が続くことでプレッシャーを感じ、満足のいくようなトレードができず、さらに損失を重ねて、資金を失ってしまい、“じり貧”に陥る可能性があります。
まさに「負の連鎖」です。
焦ってしまい、気が付けば、「資産のほとんどを溶かしてしまっていた」という悲劇が待っているかもしれません。
これは誰の身に起きてもおかしくない話です。FXだけで生活していくなんて「到底無理だ」と思われるかもしれません。ただ、FX専業トレーダー全員が、このような事態になってしまうわけでもありません。
もちろん、精神的にかなりきついこともあるはずです。それでもFX専業トレーダーとして生き残るためには、無理なトレードは避けて運用成績に細心の注意を払うだけでなく、メンタルをコントロールする術も大切になります。
FXだけで生活している人たちは・・・
専業トレーダーになるだけなら、難しくありません。
あなただって会社を辞めれば、その瞬間から専業トレーダーです。
ただ、専業トレーダーになるのなら、精神的なプレッシャーと闘いながら、しっかりと運用成績を残さなければ意味がありません。実際にFX専業トレーダーで成功している人たちはどのようにしているのでしょうか。最後に実例を紹介しておきます。
1)専業トレーダーMさん
資金10万円でFXを始めたMさんは、わずか9年で1,000ロット(100万通貨)の売買をする”億り人”になりました。テクニカル分析は使わず、5分ローソク足を見ながら、スキャルピングするという独特の”取引手法”で成功をおさめています。損切りのための逆指し値注文は値幅6pipsで必ず入れて、大損しないようにしています。
トップトレーダーに聞く!「資金10万円10ロットで始めたFX初心者が”億り人”に」
(前編)https://www.gaitame.com/media/entry/2022/11/03/070000_2
(後編)https://www.gaitame.com/media/entry/2022/11/06/070000
2)専業トレーダーGENE氏
GENE氏はFXで食事ができなくなるほどストレスが溜まるそうです。コロナショックで損失が1億円にも上ったそうですが、短期間でその損失を取り戻しています。移動平均線の「形」から投資を分析する独特の手法でデイトレードのスタイルです。「損切り」が苦手だそうですが、大事にしているのは取引ルールを厳密に守ることよりも、どれくらいの金額、ポジション数なら「損切り」ができるのかを、自分の感情と相談しながら判断することだそうです。
トップトレーダーに聞く!「コロナショックの損失を短期間で回復」
(前編)https://www.gaitame.com/media/entry/2021/07/06/160000
(後編)https://www.gaitame.com/media/entry/2021/07/08/160000
3)専業トレーダーういおPさん
元予備校教師のういおPさんはFXを始めてわずか1年で専業トレーダーになりました。資金100万円で始めて、1年後には4,000万円にしています。SNSで情報発信している好成績トレーダーの取引パターンを徹底的に分析し、自分の取引ルールに加える方法で、トレードスタイルを研きました。また、自分のルールが使える相場がこない限り、ポジションを持たないスタイルですが、年間取引は2万4,000回以上。自分の”得意”な相場がきたときに、集中的に利益を取っているというわけです。
トップトレーダーに聞く!「好成績トレーダーの成功パターンを分析」
(前編)https://www.gaitame.com/media/entry/2020/12/24/160000
(後編)https://www.gaitame.com/media/entry/2021/01/07/003000
FX専業トレーダーで成功している人たちは、このようにFXを一生懸命に研究して、自分なりのスタイルを確立しています。もしあなたがFX専業トレーダーとして生きていくつもりなら、そのことをぜひ覚えておいてください。
PickUp編集部
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