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FX専業の投資家で生活はできるのか?

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FXに魅力を感じた兼業トレーダーなら、誰しも一度はFXの収入だけで身を立てる「プロトレーダー」にあこがれるのではないでしょうか。
専業トレーダーとして成功すれば、“社畜”のように、あくせくと働く必要はなくなるでしょうし、いずれ、会社員の生涯年収分を数年で稼げる可能性だってあるのです。
しかし、専業トレーダーへの道が、どれほど大変なものかを知っている人は少ないようです。
そこで今回は、FX専業の投資家として自立することの可能性について考えます。

FXの専業投資家で生活をしていくための条件

専業トレーダーになり、FXの利益だけで生活していくこと自体は十分に可能でしょう。
世の中にはFX投資だけで身を立てているプロトレーダーも数多くいます。
その中には「億トレーダー」と呼ばれる巨万の富を得た専業トレーダーも含まれています。

ところで、FXの投資だけで生活していくためには、以下の2条件をクリアする必要があると考えています。

(1)毎月、必要な生活費を稼げるのか
(2)メンタル面で専業となる覚悟はあるのか

これらの条件をクリアする自信があるのなら、専業トレーダーの第一歩を踏み出したといえるかもしれません。

毎月必要な生活費以上が稼げるか

「専業」と「兼業」の大きな違いは、その収入源にあります。
兼業トレーダーはサラリーマンとしての収入があるため、必要な生活費はそちらでも稼げます。
しかし、専業トレーダーは、すべてをトレードで稼ぎます。
毎月の生活費を、FXトレードで稼げることが、「専業」となるための大前提なのです。
また、長い人生をFXだけで食べていくには、短期的に大金を稼ぐことよりも、長期間、安定的に利益を獲得するスキルが重要となります。

運用成績が収入に直結

言うまでもないことですが、専業トレーダーは、トレード結果が、そのまま収入になります。
だから、ときには収入がごくわずかだったり、マイナスだったりします。
つまり、貯金を切り崩して生活しなければならないときがあるということです。
負けが続いているわけですから、投資の資金も大幅に減らしている可能性は非常に高く、投資資金が減り、頼りの貯金も目減りしていく状況は、相当な精神的プレッシャーになるでしょう。

専業トレーダーも人間です。
精神の不安定さが、トレードに悪影響を及ぼすことも珍しくありません。
勝てないことでプレッシャーを感じ、満足なトレードができず、さらに負けが重なって、資金を失ってしまうという“じり貧”に陥る可能性があります。
まさに「負の連鎖」です。
気が付けば、「資産のほとんど溶かしてしまっていた」という悲劇が待っているかもしれません。

専業トレーダー全員が、このような事態になってしまうわけではありません。
ただ、自己責任が原則の投資において、誰の身に起きてもおかしくない話です。
だからこそ、専業トレーダーとして生きていくためには、運用成績に細心の注意を払う必要があります。
精神的にはかなりきついこともあるでしょう。
十分な実力を持ちながら、専業ではなく兼業トレーダーを続けているサラリーマンの方々が少なくないのは、そのためでしょう。

生涯年収を貯めてトレードする

単に専業トレーダーになるだけなら、さほど難しいことではありません。
あなただって、会社を辞めれば、その瞬間から専業トレーダーです。
しかし、毎日、専業トレーダーとして生活していくことは大変です。
精神的なプレッシャーと闘いながら、しっかりと運用成績を残して、少なくともサラリーマン時代に劣らないぐらいの生活ができるぐらいの利益を上げなければならないことを覚悟しましょう。

それでも専業トレーダーになりたいという人は、サラリーマンを続けて獲得できるだけの生涯年収を手に入れた上で、専業トレーダーに転身してみてはどうでしょうか。
これは極端な例です。
お伝えしたいことは、資金的に余裕を持った状態で、専業トレーダーになってみてはどうかという提案です。
そうすれば、毎日の生活のために、無理をしてまで利益を出す必要がなくなるからです。
「運用益は必要最小限でも十分」ということになります。
ハイリスク・ハイリターンと言われているFXでは、まったく利益がでない日や週が必ず存在します。
そういった場面で、無理にトレードすると、損する可能性が非常に高くなるのです。
そのような状況は避けて、余裕を持ってトレードをすることが大切なのです。
もちろん、簡単ではないでしょう。
ただ、専業トレーダーを目指す人には、ぜひ覚えておいてほしいことなのです。

PickUp編集部

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