欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は上げ渋りか、ドル高・円安進行も政府・日銀のけん制に警戒」
22日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げや引き締め長期化で、ドル買い継続。一方、日銀の緩和継続で円安が見込まれる半面、円安けん制がドルの上昇を抑制する可能性もあろう。
米連邦準備制度理事会(FRB)は20-21日のFOMCで0.75%の大幅利上げを決定するとともに、引き締め継続の方針を示しドル買い優勢に。一方、ウクライナ情勢の悪化が警戒されるなか欧州通貨売りに傾き、ユーロ・ドルは0.98ドル台に下落、ドル・円は144円台を回復した。アジア市場では日銀による異次元緩和の継続を受け円売り優勢となり、ドル・円は145円台に急伸後、143円台に急落したが、その後は145円台後半まで一段高となっている。
この後の海外市場は米国のタカ派政策の長期化や日本の緩和政策の継続が材料視される。本日はスイスや南アフリカ、英国の中銀が大幅利上げに踏み切るとみられ、日銀の政策方針とのギャップが鮮明になれば円売り優勢となりそうだ。ただ、ドル・円相場に関し、政府・日銀は現時点で145円を防衛ラインとしているもよう。東京市場は明日からの3連休を前に円安けん制に動くと想定され、その際にはドル・円の一段の上昇を抑えるだろう。
通貨別分析
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