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FX/為替予想「高インフレが続くメキシコ経済!中銀の金融政策に注目」メキシコペソ/円 8月見通し YEN蔵

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコの金融政策
▼メキシコペソの予想

メキシコの経済状況

7月7日に発表された6月の消費者物価指数は前年同月比7.99%となり予想の7.95%を上回りました。食料品、飲み物、たばこの価格が前年同月比11.84%上昇しました。農産物とエネルギーを除くコアインフレ率は7.49%となりました。
7月22日に発表された7月前半の消費者物価指数は前年同月比8.16%上昇とさらにインフレが加速しています。食料品、飲み物、たばこが11.95%上昇、野菜と果物は17.3%上昇しました。
メキシコ政府は5月に肥料を無料供与するなどインフレ対策を行いましたが効果は限定的なようです。

メキシコの金融政策

メキシコ中銀は6月23日に政策金利を0.75%引き上げ7.75%としました。7月7日にこの時の政策決定会合議事要旨が発表されました。議事要旨によると5人の政策委員の多くが今年と来年の物価上昇率の見通しが再び大きく上振れたとの認識を示しています。このため必要ならば従来通りの強力な引き締めを講じることを検討すると姿勢が示されました。
ただ5人の政策委員の中には温度差があり、次回の0.75%の利上げに関しては既定路線ではなくデーター次第という側面もあるようです。
メキシコの消費者物価指数の上昇を見ると金融政策のタカ派維持は間違いなく、次回以降の利上げの可能性は高いと思います。ただ9会合連続利上げと前回利上げ幅が0.75%と大きかったことで8月11日の決定会合では大幅な利上げが行われるかは不明な部分が大きいと思います。

メキシコペソの予想

ドル/メキシコペソは19.80ペソ付近がサポートされ7月14日に一時21.05ペソまで上昇後に20.52ペソ付近で推移しています。
20.40ペソ付近に25日移動平均線、20.30ペソ付近に75日、200日移動平均線が位置し中期的にこのレベルがサポートになるかが重要だと思います。
19.50ペソ付近が何度も止められ、このレベルがドルの安値ペソの高値になっていますが依然として19.50~22ペソのレンジ内の動きになっています。
短期的には20.20~30ペソ付近がサポートされ20.20~21.50ペソのレンジを予想します。

ペソ/円は6月9日に6.868円付近まで上昇後は6.392~6.87円のレンジ内の動きで6.628円付近で推移しています。
ドル/円の上昇が止まり、ドル/メキシコペソも堅調な中でペソ/円の上値は抑えられそうです。6.8円台がレジスタンスになり前回安値の6.4円付近のレンジを予想します。

MXN/JPY 日足

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新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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