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FX/為替予想「メキシコ中銀のタカ派姿勢と原油高がペソの堅調材料か?」メキシコペソ/円 6月見通し YEN蔵

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目次

▼中銀は連続利上げ
▼インフレ率は上昇
▼ペソは堅調に推移

中銀は連続利上げ

5月12日にメキシコ中銀は予想通り政策金利を0.5%引き上げて7%としました。利上げは8会合連続で利上げ開始時の4%から3%幅の上昇となっています。
5人の政策委員のうち4人が0.5%の引き上げ、エスピノサ委員が0.75%の利上げを主張しました。
声明文では「国際的な引き締めと不確実性の高まり、地政学上の紛争、中国の感染拡大によるインフレ圧力を考慮した」「インフレ及びインフレ期待を取り巻く環境が複雑化しているため、目標達成に向け一段と強力な措置が検討される可能性がある」としました。
声明からはインフレ率の低下が見えなければタカ派姿勢を継続する考えが読み取れます
ロイターの報道によるとゴールドマン・サックスのアナリスト、アルベルト・ラモス氏は政策委員会は一段の強力な措置が検討されると述べました。そして6月23日の会合では政策金利を0.5%引き上げ7.5%にし年末まで8.5%に達すると予想しています。
13日にメキシコ中央銀行のジョナサン・ヒース政策委員はツイッターの投稿で、金融政策に関して引き締めがもっと必要との意見を表明しました。「0.5%幅利上げしていくことで政策姿勢は正常化のレベルに戻る。」と述べました。

インフレ率は上昇

5月9日に発表された4月の消費者物価指数は前月比0.54%、前年比7.68%となりました。3月と比べて前月分は0.99%から低下、前年分は7.45%から上昇しました。
変動の大きな食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.78%、前年比7.22%となりました。両方とも2001年1月以来の大幅な上昇となりました。
食料品、飲み物、たばこの価格が前年同月比で10.88%上昇しました。野菜と果物は前年同月比で15.84%上昇しました。
メキシコ政府は価格抑制策を出しています。例えば穀物の生産量増加のために肥料の無償供与の対象を広げる計画を発表しています。
食料品の価格上昇は国民も不満につながりやすいので、政府としては有効な対策を打ちたいところでしょう。

ペソは堅調に推移

4月28日1ドル20.64ペソ付近まで上昇したドル/ペソはその後下落し5月20日に19.828ペソと4月19日以来のペソ高となっています。
12日の中銀の利上げ以降にドル安ペソ高が加速しています。先週の米長期金利の低下によるドル安の影響も受けているのでしょう
4月4日の安値19.727ペソ付近は2021年6月以降のサポートレベルで、ここが維持されれば19.72~20.60ペソのレンジが継続と予想します。
ペソ円は5月17日6.507円と2016年以来の高値まで上昇しました。ドル/円の下落の影響で6.373円付近まで下落しましたが6.41円付近で推移しています。
6.37円付近に25日移動平均線、一目均衡表の基準線、転換線が位置し、このレベルが短期的なサポートとなっています。
ここを下抜けすると4月27日の安値6.2円付近への下落を予想します。6.2円が維持されれば6.2~6.57(2016年3月の戻り高値)円のレンジを予想します。
6.2円付近を下抜けした場合は6.5円付近が中期的な高値となり、調整局面が長引き6円割れを試しに行く流れを予想します。

MXN/JPY 日足

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新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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