FX/為替予想「ECBメンバー利上げ思惑発言相次ぐ、ユーロ高誘導か？」ひろぴーの実践！ＦＸトレードストラテジー

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今月に入ってから、ECBの理事メンバーから相次いでユーロの利上げ発言がありました。
特にインパクトがあったのは、フランス中銀のビルロワドガロー総裁の利上げ発言です。
先日行われたダボス会議にて、『利上げはおそらく確定事項』との発言が注目を浴び、ユーロ/ドルは大きく上昇した格好です。そしてラガルドECB総裁の発言もタカ派に傾斜気味です。

筆者は12年間、FXをやっておりますが、フランス中銀がタカ派発言をしたことは初めてではないかと思われます。（2010年以降）
EU経済の中でも最もインフレ率が低いフランスだっただけに、フランスの同意が得られれば、大きく利上げが現実味を帯びてきます。元々ドイツはEU内で最もタカ派の国の１つです。
ですので、ユーロ利上げにもはや反対する国はほぼ皆無となってくるでしょう。
マイナス金利政策解除は近いと考えます。

そしてECBのマイナス金利が解除されれば、長年、諸外国に向かっていた資金が再び欧州に戻ることになります。（キャピタル・フライト）
よって、これもユーロ高要因です。
たとえば、政策金利を1.00％→1.25％へ1段階引上げることと、-0.1％→0.00％や0.00％→0.10％に引き上げる行為と比較して、政策金利を1段階引上げる行為は同じでも、ちょっと訳が違います。

本来取られるものがなくなるので、数多くの債券などに金利が付き始めます。
つまり、欧州から外に出ていた資金が大きく戻ることになるでしょう。

つまり世界規模でユーロに戻る資本が最も大きくなるフェーズという訳です。
よって、見た目以上に、ユーロ買いのインパクトが大きくなるように予想します。

ユーロ/円再度140円方向か？

EUR/TRY 4時間足

ユーロ/円4時間足チャートです。
先月、一時139円台まで上値を伸ばし、そこから今月132円台まで調整をしました。
そして現在136円前後とちょうど中間付近で推移している状況です。
現状価格で推移し、下降トレンドラインを上方向に抜けてきますと、上昇トレンドが本格再開でしょうか？
前述通り、ファンダメンタルズを考慮すると、条件が揃い始めので、上昇トレンドらしい値動きを始めると、再び140円方向を目指すのではないかと考えます。

狙うとしたら5月中に浅い押し目を拾っていくイメージでしょうか？
直近サポートラインは134.60付近に引けるため、ここをバックに買い下がるイメージを持っております。
エントリーゾーンを134.50-136.00円、損切りを132円割れ、ターゲット139-140円にて、リスクリワードを計算しながら6月はスイングトレードを開始しようと考えております。

ドル/円は調整完了なのか？

USD/JPY 4時間足

ドル/円4時間足チャートです。
昨日は126.35まで急落しました。ユーロドルの急騰の影響を受けて127円割れのストップを狩ったイメージです。
131円台の高値をつけたのち、直近安値割れを3回連続繰り返して更新しましたので、そろそろ調整も最終局面に差し掛かっていると考えます。
先々週のコラムでは126.32のフィボナッチ半値押しについて、コメントさせていただいております。

ほぼピッタリの水準で昨晩反転していることを考えると、やはり頃合いかなと思います。本日、東京時間は少し買われた程度です。欧州時間かNY時間に再び下値を攻めてきた場合、さらに安値を割り込むのか、しかしながら安値を割り込みながらも126.00-126.40前後で切り返して再び127円に戻るような値動きをした場合、底入れの可能性はさらに上昇すると考えます。

個人的にはドル/円も間も無く買い向かいたい印象です。
ユーロ/円同様に、ドル/円も買いトレードを開始したいと思います。
さらにオーバーシュートにて、125.12付近の61.8％押しの可能性も少しずつ現実味帯びてきました。
この２つのポイントに絞って戦略を立てていくと望ましいでしょう。
126円台後半では打診買い、126円前半と125円前半にそれぞれ本命の買いといった具合で向こう１週間は考えております、ご参考ください。

【ひろぴー氏出演動画】

【インタビュー】

「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」（前編）
＜もくじ＞
・幼稚園児投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期