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期末ドル買いとテーパリング示唆でドル堅調、ボリバン上下限到達

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総括

期末ドル買いとテーパリング示唆でドル堅調、ボリバン上下限到達

ドル円=108-113、ユーロ円127-132 、ユーロドル=1.15-1.20

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価8位(9位)、期末要因でのドル上げ。日経平均上昇もドルを支える。貿易需給は拮抗。景気は弱い」
 ドル円は強く、先週はボリバン3σ下限の109円台前半から3σ上限の110円後半へ上昇した。期末はドル買いとなる確率が高いことに沿った結果となった。中国恒大の債務問題で下落する場面もあったが、日米当局が揃ってG20での協調支援はせず中国に任せるとの発言をしたことも安堵感を誘った。
 日経平均株価指数は8月の横浜市長選での自民党の敗北や菅首相の自民党総裁満期辞任発言もあり新政権への期待が高まり堅調推移しているが、新総裁・新首相決定やコロナ抑制の緊急事態宣言解除の期待もあり盛り上がってきた。株価が堅調推移すればリスク選好でドル円の上昇にも繋がる。注意点はボリンジャーバンド3σ上限に位置すること(ラインがまだ上向きなので上昇余地はある)や期末ドル買い要因の剥げ落ちだろう。
 経済指標は月例経済報告で判断の下方修正があったように明るくない。10月1日の短観では企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、半導体不足や自動車部品の調達難で大企業製造業の改善が足踏みすると予想され、非製造業は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長が響き、小幅悪化を見込まれている。9月の製造業PMIは51.2となり、前月の52.7から小幅に低下した。2カ月連続の低下。

*米ドル「通貨4位(3位)、株価(NYダウ)4位(4)位、期末のドル買いとテーパリング示唆でドル堅調。経済指標は強くない」
今月のドルは強い。メキシコペソに次いで2位となっている。下旬に強くなったのだが、それは期末のドル買いも大きい。ドル円でいえば過去15年で11回ドル上げであり今年もその季節的需給が支えている。
さてFOMCでは、パウエルFRB議長が、11月にも資産購入縮小を開始し、22年半ばまでにそのプロセスを完了させる可能性を示唆した。金利予測分布図でも、当局者18人のうち9人が22年の利上げを見込んでいることが示され、6月時点の7人から増加した。予測中央値では、FF金利は23年に1%に、24年に1.75%にそれぞれ上昇することが示唆された。
 ただ経済指標は強くない。FRBの21年4Qの成長率見通しは前年同期比で5.9%となり、前回6月予想(7.0%)から大幅に下方修正された。感染力が強い新型コロナウイルスデルタ株による感染再拡大で、景気回復が減速するとの懸念が背景にありそうだ。22年のGDP成長率は3.8%と予測した。9月の総合購買担当者景気指数(PMI)は54.5に低下し、2020年9月以来、1年ぶりの低水準を付けた。厳しい供給制約や需要がピークを迎える中、3Qの経済が急減速するとの予測に沿った結果となった。
 一方先週の米株価はダウ、ナスダックともに小幅高で中国恒大の債務問題の影響は大きくなかった。G20では日米が中国に対応を任せるとし、過去の経済ショックの時のようなG20で協調支援は行われないようだ。
 懸念は債務上限問題で、下院は12月3日まで連邦政府機関の運営を続けるとともに、連邦債務の法定上限を2022年12月16日まで凍結する法案を可決。ただ共和党は、上院で同法案を阻止する見通しだ。
さて、パウエルFRB議長とイエレン財務長官は9月28日午前10時(日本時間午後11時)から、上院銀行委員会の公聴会で証言する。「コロナウイルス支援・救済・経済保障法」の監視が公聴会の議題となる。

*ユーロ「通貨8位(8位)、株価5位(4位)DAX)、インフレ懸念あるも、期末のドル買いや経済指標悪化でユーロ伸びず」
 独総選挙が接戦となっている。得票予測では中道左派のドイツ社会民主党(SPD、社民党)が、メルケル首相が所属する中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を僅差でリードしている。首相になるには連邦議会で過半数の支持を得る必要があるが、どの政党も単独過半数は難しい情勢だ。選挙戦で勝利して連立交渉の主導権を握ることが、次の首相の座をたぐり寄せることにつながる。前回も連立政権となったが、その発足には半年かかった。今回もそうなれば、引退表明しているメルケル氏が首相の座にとどまる。
 前回触れたように、例年、四半期末の9月下旬はドル買いが出る季節的要因がある。さてインフレ見通しは強いが成長が追いついて行かないのも、ユーロドルの不安材料だ。9月のECB理事会でインフレ率の見通しが上方修正された。またPEPPの買い入れ規模を前2四半期の月間800億ユーロから小幅縮小すると発表。インフレ率見通しは21年が2.2%、22年が1.7%、23年が1.5%と、それぞれ従来の1.9%、1.5%、1.4%から引き上げた。
 ただ経済指標は力強さはない。9月の独IFO業況指数は98.8と3カ月連続で低下した。供給網の混乱により製造業は「ボトルネック不況」に陥っていると指摘した。原材料と中間財の調達難が独経済のブレーキになっている。また9月の独購買担当者景気指数(PMI)は、供給制約の問題などが影響し製造業、サービス部門ともに失速した。製造業PMIは58.5で、8月の62.6から低下し8カ月ぶりの低水準となった。サービス部門PMIも60.8から56.0に低下し4カ月ぶりの低水準となった。9月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)も56.1と5カ月ぶりの低水準となった。

*ポンド「通貨3位(首位)、株価9位(11位)、インフレ4%見通しで利上げ観測あるも経済指標は弱い」
 英中銀は、年末時点のインフレ率が4%を超え、目標の2%を大きく上回る見通しで、金利上昇の根拠が「強まったもよう」という見解を示した。同時に、物価上昇は「一時的」との認識を示し、政策金利を過去最低の0.1%に、資産買い入れ枠を総額8950億ポンドにそれぞれ据え置くと決定。金利据え置きは全会一致だったが、資産買い入れ枠維持については、ラムスデン副総裁とソーンダーズ委員の2人が国債買い入れ枠の縮小を主張した。インフレ見通しについては、4Qに「一時的」に4%を超えた後、最近の天然ガス高騰を背景に、022年上期も4%を超える水準で推移するリスクがあるとの認識を示した。会合後、金利先物が織り込む来年2月までの利上げ確率は90%と、会合前の60%から上昇した。
 ただ景気指標は弱い。8月の小売売上高は、前月比0.9%減少し、予想の0.5%増を下回った。前月比で減少するのは4カ月連続で、1996年の集計開始以来、最長となった。9月の購買担当者景気指数(PMI)は、
製造業とサービス部門を合わせた総合指数が4カ月連続で低下し2月以来の低水準となった。企業はコスト上昇に苦しんでいる。9月のPMIは、英経済がスタグフレーションに向かっているとの懸念を強めることになる。外為どっとコム社のポンド注文も、対円、対ドルでやや売りが強くポンド買いが盛り上がっていない。

*豪ドル「通貨10位(10位)、株価6位(7位)、中国のTPP加盟には前向き。経済は来年に期待か。豪ドル下げ止まり」
 年間では弱い通貨だが、先週は対円で陽線、対ドルでも下げ止まった。来年が買われている。RBAは議事要旨で、新型コロナウイルスのデルタ株流行により、ロックダウン緩和後の景気回復が遅れる可能性に懸念を示した。ワクチン接種率は10月半ば以降の制限緩和が認められる水準に加速しており、RBAは4Qからの回復を期待している。来年には経済が再び力強く成長すると予想した。
 ロックダウンとともに中国景気の減速と資源価格の下落は豪ドルの足を引っ張ってきた。中国がTPPに加盟申請したが、多くの国が慎重な態度を示している。ただ豪は前向きだ。テハン貿易相は「中国のTPPへの加入には、この協定が求める高水準の要件を満たすとともに、WTOや既存の貿易協定におけるコミットメントも順守する必要がある」との見解を示した。また「加入交渉では、閣僚レベルで話し合うことが重要だ。豪は中国との建設的な関係を望んでおり、対話の用意がある」と述べた。
 豪にとって中国との関係をリセットできる絶好の機会だとの見方も出てきている。中国経済は、豪やアジア各国にとって無視できないほど重要であり、政府はこの貴重な戦略的機会を利用して、高い基準が要求されるTPPの経済圏に中国を引き込む必要があるともされている。

*NZドル「通貨7位(7位)、株価14位(14位)、温和な利上げか」
 10月6日の政策金利決定では0.5%の利上げ予想もあったが、中銀がそれを否定した発言もあったので一時弱含んだ。ただ住宅価格の高騰は続いているので、金融引き締めはゆっくりと続くだろう。
ホークスビー中銀総裁補佐は不透明感が広がりリスクが均等にバランスする中で「各国・地域の中銀はスムーズな道筋をたどり、政策金利を据え置きまたは0.25ポイントの利上げにとどめる傾向がある」と語った。発言を受け、市場では中銀が10月6日の次回金融政策委員会で政策金利を0.5%引き上げるとの観測が後退。エコノミストも0.25%の利上げ観測を裏付けていると分析した。
中銀は力強いインフレ圧力を背景に利上げの意向を明確に示しているが、最大都市オークランドでは新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けたロックダウンが続いており、相当な不透明感が残っている。スワップのデータによると、市場が予想する10月の0.5ポイント利上げ確率はゼロと、前回の35%から低下。一方、0.25ポイントの利上げは完全に織り込まれている。
 一方、中銀は、住宅融資規制を11月1日から厳格化する方針を示した。バスカンド副総裁は声明で、住宅融資のなかで、資産評価額に対する融資金額の割合(LVR)が80%を上回る「高リスク」融資が占める比率を現行の20%から10%に引き下げると表明した。バスカンド副総裁は、住宅価格は依然維持不能な水準で、住宅市場が調整するリスクは上昇傾向にあり、経済・金融の安定へのリスクも高まっていると指摘。
中銀は昨年4月、融資促進と新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた経済の支援を目的に、LVR規制を廃止したが、住宅市場の過熱を受けて今年3月に再導入した。NZは、OECD加盟国のなかでも住宅価格の上昇率が最も高い国の一つだ。

テクニカル分析

*ドル円「3日でボリバン2σ下限から3σ上限へ反発」
日足、ボリバン2σ下限から反発し3σ上限へ。雲上。9月23日-24日の上昇ラインがサポート。7月2日-9月24日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
週足、9月6日週-13日週の下降ラインを上抜く。2週連続下ヒゲ長い、119.10から反発。ボリバン2σ下限から上限へ。6月28日週-9月20日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
月足、7月-8月の下降ラインを上抜く。21年5月-8月の上昇ラインがサポート。雲中。ボリバン上位。18年11月-21年7月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線維持。15年-20年の下降ラインを上抜く。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「ボリバン2σ下限で下げ止まる」
日足、ボリバン3σ上限に近い9月3日の上ヒゲ効いて2σ下限へ下落。雲の下へ。9月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。9月23日-24日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。
週足、ボリバン下位、雲中。9月13日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。8月16日週-9月20日週の上昇ラインがサポート。
月足、21年4月-6月の上昇ラインを下抜ける。8月は下ヒゲが長い。6月-8月の下降ラインを上抜くもそのラインまで下げてきた。21年5月-6月の下降ラインが上値抵抗。20年7月-21年8月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位で留まる。雲の上維持。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いたが下抜き返す。

*ユーロ円「ボリバン2σ下限から急反発」
日足、ボリバン2σかげんから反発、中位を越える。9月23日-24日の上昇ラインがサポート。9月8日-24日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。雲中。
週足、ボリバン2σ下限から反発も中位に届かず、ただ先週は3週間ぶりの陽線。20年11月2日週-21年9月20日週の上昇ラインがサポート。9月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
月足、8か月連続陽線とならず3か月連続陰線も下げ止まる。7月、8月は下ヒゲ長い。20年11月-21年8月の上昇ラインがサポート。21年6月-8月の下降ラインを上抜く。雲の上。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜く。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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