今週の注目通貨ペアはこれだ!
■ オージー/円 チャートは既に陽転を実現しているかも・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。チャートの形状自体はユーロ円・ポンド円と同様ですが、8月11日 の戻り高値を楽勝で更新しているという点でユーロ円・ポンド円よりも上伸力の強い展開と考えて差し支えないと思います。先週も火曜日以降は連続陽線の出現で前日の高値を更新する動きを続けており、売り方が買い戻しを急ぐ展開となっています。
移動平均線は、長期が下落する一方で短期の上昇が目立ちます。中期の移動平均線はようやく下げ止まりから上昇基調に舵取りを変えていますが、それ以上に、何と言っても短期の移動平均線の急伸が目立ち、実体線を下支えしている様子がチャートからも窺えます。ボリンジャーバンドの幅が広がったことと相まって売り方が買い戻しを急いだ結果がチャートからも見て取れると言えそうです。
今週は、買い先行で臨みたい感じがしています。やはり、直近の10営業日で3円以上の上伸を見せているという事実を無視することはできず、チャートは既に陽転していると判断した方が妥当ではないでしょうか。もちろん、上方には長期の移動平均線が待ち構えていますが、短期・中期の移動平均線の上伸が実体線を下支えし、MACDもゼロラインを超えてくる可能性がかなり高まっていますので、ここであえて弱気になる必要はないような気がしています。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 実に久しぶりに動き始める?
先週は、火曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅は83銭ということで、相変わらずの小動きが続いています。その中にあって、先週水曜日に形成した上ヒゲがやはりチャート上にアクセントとして残っているのが特徴と言えそうです。また、先週金曜日は陰線で下押ししての越週となっており、ようやく実体線が3本の移動平均線から乖離を始めたと見えなくもない状況だと思います。
今週は、少しだけ売りで攻めてみたい感じがします。もちろん、何と言うことなく戻す可能性も残っているわけですが、狭いレンジの動きが続く中にあって久しぶりに実体線が3本の移動平均線から離れて引けたという事実は重く見る必要があるような気がするのです。ボリンジャーバンドの幅も狭まる一方ですが、このチャートで大きく動くとすれば下側だと思います。逆指値の損切り注文を近めに設定して売りで攻めたいところですね。
■ ユーロ/円 売りを選択する余地はなさそうだが・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。陽線で前日の高値を超える動きが継続しており、よくここまで戻してきたなという印象を強く受けるチャート形成となっています。先週金曜日も、木曜日の高値を超えたところから売られて陰線引けということで、実体線が長期の移動平均線を目前にやや足踏み状態といったところかもしれません。
今週は、やや買い先行で臨みたい感じがしています。長期の移動平均線に頭を抑えられる可能性はありますが、8月20日以降の上伸パワーを無視するのは賢明ではないような気がします。MACDも久しぶりにゼロラインを超えるレベルまで上昇してきており、売り買いの勢力図がひっくり返った可能性をも示唆しています。先週高値を超えたところでは、買い乗せも検討といった感じではないでしょうか。
■ ポンド/円 戻りの鈍さがどうしても気にかかる・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。チャートの形状はユーロ円とほぼ同じで、先週もよく戻ったという感じがします。ただ、チャートを細かく見てみると、中期の移動平均線が相変わらず下向き推移を続けていたり、MACD線がまだゼロラインを超えていなかったりと、ユーロ円と比較するとやや弱い印象を抱きかねません。戻すのは戻しているが少し出遅れているという表現が妥当なのかもしれませんね。
今週は、難しいところですが、やや買い先行で入ってみたいところでしょうか。ユーロ円と比較すると、どうしても上向き志向の強まりを感じない状況ではあるのですが、一方で実体線がこれだけ戻してきていることを考えると、また、MACD線も上昇基調を維持していることを考えると、ここであえて弱気に傾ける理由もないと思います。先週金曜日の高値超えを打診買いといったイメージで臨むのがよいかもしれませんね。
■ ユーロ/ドル 長期の移動平均線さえ超えれば・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。このところドル円がほとんど上下動を見せていないこともあって、チャートの形状はユーロ円と酷似しています。ただし、先週金曜日はドル円・ユーロ円ともに下押ししたこともあり、ユーロドルは十字架に近い形状となっていますね。MACDも久しぶりにゼロライン超えを実現しており、チャート的には既に陽転したと判断してもよい状況かもしれません。
今週は、やや買い先行で臨みたいところです。先週金曜日の上ヒゲが気にならない形状ではないのですが、それ以上に8月20日以降の力強い戻りの勢いに期待したいところではあります。実体線が長期の移動平均線を上回って引けるようであれば、続いて短期・中期の移動平均線の接近を待ち、さらなる上昇トレンドに王手をかける展開に持ち込めるかもしれません。
今週のチャートリーディング ~相場の強さ~
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