目次
▼9日(月)の為替相場
(1):商品価格下落で豪ドル売り
(2):中国CPI伸び鈍化もPPI好調
(3):夏季休暇シーズンで薄商い
(4):米6月JOLT求人 過去最高
9日(月)の為替相場
期間:9日(月)午前7時00分~10日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):商品価格下落で豪ドル売り
原油や鉄鉱石など国際商品価格の下落を受けて豪ドルに売り圧力がかかった。なお、豪州ではニューサウスウェールズ州の州都シドニーでの新型コロナ感染拡大を受けて、州内の地方都市でもロックダウン(都市封鎖)措置が取られる事になった。
(2):中国CPI伸び鈍化もPPI好調
中国7月消費者物価指数は前年比+1.0%と市場予想(+0.8%)を上回ったが、前月(+1.1%)から伸びが鈍化した。一方、中国7月生産者物価指数は前年比+9.0%となり、市場予想および前月(+8.8%)を上回る伸びとなった。
(3):夏季休暇シーズンで薄商い
夏季休暇シーズン入りで取引に厚みがない中、フロー中心と見られる動きでユーロ/ポンドが下落。ユーロは対円でも弱含んだ一方、ポンドは対円でも強含んだ。
(4):米6月JOLT求人 過去最高
米6月JOLT求人件数は1007.3万件と予想(927.0万件)を上回り過去最高を記録。発表直後こそドルの反応は鈍かったが、求人件数の増加を受けて米長期金利が上昇するとドルは買いが優勢となった。アトランタ連銀のボスティック総裁が「あと1、2カ月間雇用の力強い伸びが続けば、米連邦準備制度理事会(FRB)は10-12月中にテーパリングを開始できる」との見解を示した事もドルの支えとなった。
9日(月)の株・債券・商品市場
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【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:堅調推移
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。米6月JOLT求人件数が過去最高を記録した事で米長期金利が上昇すると、NY市場終盤には110.35円前後まで強含んだ。6日の米7月雇用統計に続く雇用関連指標の好結果で、テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)期待が高まっており、ドルの下値を支えた格好だ。なお、アトランタ連銀のボスティック総裁はこの日、「あと1、2カ月間雇用の力強い伸びが続けば、米連邦準備制度理事会(FRB)は10-12月中にテーパリングを開始できる」との見解を示した。
今週は米債市場で総額1260億ドルの国債入札が予定されており、テーパリング期待に加え、需給の面からも米長期金利に上昇圧力がかかりやすい地合いと言えるだろう。こうした中、ドル/円は本日も堅調推移が見込まれる。昨日も下げ止まった110.00円付近が下値メド、日足一目均衡表の雲上限(110.73円前後)が上値のメドとなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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