目次
▼9日(金)の為替相場
(1):中国CPI、PPI 前月から鈍化
(2):英5月鉱工業生産 予想を下回る
(3):ECB 6月10日分の議事録公表
(4):米株反発で円売り活発化
(5):FRB 金融政策報告を公表
9日(金)の為替相場
期間:9日(金)午前6時10分~10日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国CPI、PPI 前月から鈍化
中国6月消費者物価指数は前年比+1.1%と予想(+1.2%)を下回り、前月(+1.3%)から伸びが鈍化。中国6月生産者物価指数は予想通りに前年比+8.8%となったが、こちらも前月(+9.0%)から鈍化した。
(2):英5月鉱工業生産 予想を下回る
英5月鉱工業生産は前月比+0.8%と市場予想(+1.4%)を下回った。なお、4月分は前月比-1.3%から-1.0%に修正された。その後に発表された英5月貿易収支は84.81億ポンドの赤字であった(予想110.50億ポンドの赤字)。
(3):ECB 6月10日分の議事録公表
欧州中銀(ECB)は6月10日の理事会の議事録を公表。「保守的な当局者が資産買い入れの縮小を主張」したが、「利回りが急速に上昇するリスクなしに買い入れ額を減らすには金融情勢が脆弱すぎるとの結論に至った」ことが明らかになった。また、ECBがこれまでに示している中で最も先の予測である2023年のインフレ率見通し(+1.4%)について、「上振れリスクが生じているとの幅広い認識があった」事も分かった。
(4):米株反発で円売り活発化
コロナ変異株の流行による景気回復の遅れを懸念して前日に値下がりしていた米国株が寄り付きから反発。市場のリスク回避ムードが後退する中、円売りが活発化した。なお、米国株は、この日の反発で週間でも上昇に転じ、主要3指数は揃って終値ベースでの最高値を更新した。
(5):FRB 金融政策報告を公表
米連邦準備制度理事会(FRB)はパウエル議長の議会証言(7月14-15日)に先立ち、金融政策報告を公表。「新型コロナワクチン接種の進展に加え、緩和的な金融・財政からの支援により経済再開と力強い成長がもたらされている」としつつ「パンデミックの影響が引き続き米経済に重しとなっており、雇用はパンデミック前の水準をなお大きく下回っている」とした。その上で「回復が完了するまで金融政策が経済を強力に支援する事を確実にできる」と表明。一方で、インフレについては「(2%の)目標を持続的に上回った場合、金融政策スタンスの変更が求められる」との見解を示した。
9日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:110.60円前後は上値重い
9日のドル/円は前日の下落の反動から110円台を回復。米長期金利の持ち直しに支えられて買い戻しが入った。NY市場では株価の反発もあって一時110.26円前後まで上昇した。ただ、対ポンドや対豪ドルではドルの下落が目立っており、リスク回避ムードが後退する中でドルは円に次いで軟調だった。ポンド/円や豪ドル/円などのクロス円が大幅反発した割に、ドル/円の上昇率が小さいのはこのためだ。
本日のドル/円は底堅い推移が見込まれるが、20日移動平均線(110.60円前後)に近付けば上値が重くなりそうだ。
注目の経済指標
特になし
注目のイベント
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