目次
▼2日(金)の為替相場
(1):ラガルド総裁 経済に慎重姿勢示す
(2):米雇用統計 初動はドル買い反応
(3):米株上昇で豪ドル高・米ドル安進行
2日(金)の為替相場
期間:2日(金)午前6時10分~3日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ラガルド総裁 経済に慎重姿勢示す
欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏経済について「回復は良好だが、脆弱なまま」「持続可能な回復には至っていない」「より低いインフレに戻ってくると見越している」などと慎重な見方を示した。
(2):米雇用統計 初動はドル買い反応
米6月雇用統計の主な結果は、非農業部門雇用者数85.0万人増、失業率5.9%、平均時給前月比+0.3%(前年比+3.6%)であった。非農業部門雇用者数は予想(72.0万人増)を上回る伸びとなった一方、失業率は予想(5.6%)に反して悪化した。初期反応ではドルが上昇したものの、米長期金利が低下に転じるとドルも下げに転じた。
(3):米株上昇で豪ドル高・米ドル安進行
米6月雇用統計後に長期金利が低下した事を好感して米国株が上昇。S&P500は7日続伸してザラ場で過去最高値を更新。NYダウ平均は終値ベースで最高値を更新した。豪ドル高・米ドル安が進む中、豪ドル/円は83.60円台に上昇した一方、ドル/円は111円台を割り込んで続落した。
2日(金)の株・債券・商品市場
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【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:110円台後半では押し目買い優勢
2日のドル/円は米6月雇用統計の発表後に反落。欧州市場で111.66円前後まで上昇して年初来高値を更新したが、米6月雇用統計で失業率が予想外に上昇した事などから、NY市場終盤には110.95円前後まで下落した。もっとも、米6月雇用統計では非農業部門雇用者数が85.0万人増と予想以上の伸びを示しており、内容としては弱いものではなかった。
NY市場のドル売りは、米3連休前の持ち高調整を巻き込んだ動きと見られ、このままドル安がトレンド化する公算は小さいだろう。米6月雇用統計の結果によって、米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)議論が後退する可能性は低い。本日のドル/円は底堅い推移が見込まれ、110円台後半では押し目買いが優勢となりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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