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「やはりインフレ経済は拭えない? FOMCショック→ドル高は中期的か?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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先週のFOMCでは、前回とは打って変わって、タカ派寄りになってきました。 前回時点では2023年中でのドットチャートの中央値は利上げなし観測から今回のFOMCを得て、来年は2回の利上げを想定、という結果だったからです。 パウエルFRB議長は、あくまでもドットチャート的な見方ということで、参考にするな!と言わんばかりに火消しに回っている日々です。

しかしながら、やはりCPIが5.0%を超え、FRB理事や地区連銀総裁の幾人かは、心の中で懸念を始めているのでしょう。

また利上げ前にはある程度のテーパリングの実施も必要です。 毎月の資産買い入れ額はおよそ1200億ドル、13.2兆円規模とものすごい金額であることは確かです。 これを1年以内にゼロに持っていくことはなかなか至難の技でしょう。 というか、無理があります。途中で株式市場が崩れかねないので、個人的にはテーパリングと利上げの同時並行でうまくコントロールをしていくのではないかと考えます。

そして原油価格は4週続けて上昇中です。 先日のFOMC後、金融市場では、ほとんどのものが売られましたが、原油だけは堅調でした。 よってインフレ率もやはり世界的に高まるでしょう。来月の米CPIも高い数字で発表されるように考えます。

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出所:Trading view

目次

▼ドル高相場は利上げではなくて、その前にやってくる!?
▼1.1985は重要レジサポライン
▼もう一つ、売りを仕掛けておきたいポイント

ドル高相場は利上げではなくて、その前にやってくる!?

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久しぶりにユーロドルのエントリーを考えておりますので、今日はユーロドル月足分析からはじめていきましょう。 まず、過去の事例でおさらいですが、2013年5-8月ごろから、バーナンキ元FRB議長はテーパリングを示唆し、市場へ地ならしのためのアプローチが始まりました。 実際にテーパリングが始まったのが2013年12月からです。 そして、テーパリング終了後、2015年12月に米国が利上げを開始しました。その後、2019年1月までに、政策金利が0.25→2.50%にまで上昇したことは記憶に新しいでしょう。

今年のジャクソンホール会合でも似たような行動をパウエル議長は取ってくるでしょう。 ジャクソンホール会合は8月26-28日ですが、テーパリングを明確に示唆する発言が出てくると思われますし、市場関係者も徐々にその予想を出してきております。

過去のドルの値動きを参考にすると、実際にドル高になったのは、テーパリング示唆後から最初の利上げが実施された2015年末、つまり2013年後半から1年半〜2年程度の期間、ドル高相場になりました。 ドルの利上げは「セル・ザ・ファクト」になりやすく、世界の周知の事実ということもあり、実際に利上げが始まるとドル高どころか全体的にドル安傾向になったぐらいです。

よって、これから来年にかけて、ドル高相場は少なくともやってくると感じており、それも中期的な上昇が狙えるように考えております。 過去の事例を踏まえて分析をすると、メイン通貨はユーロドルやドル円となってくるでしょう。特にユーロドルは2014年5月から2015年3月の1年弱の間に1.40→1.05とおよそ3500pipsもの値動きを演じました。 繰り返しになりますが、その後、米国がいざ、利上げサイクルに移行すると、ユーロドルはそれ以上下げることも特になく、1.03-1.20レンジで数年間推移することになったのです。今回も似たような値動きになるのではないかと個人的には想像しております。 月足でのおさらいと前置きが長くなりましたが、この値動きが起こる前提を考慮し、ユーロドル日足エントリータイミングを模索していきます。

1.1985は重要レジサポライン

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日足です。 前回のテーパリングと利上げ時期と今回のフェーズ、明らかに違うのはインフレ率の問題です。CPIの経済指標レベルが段違いなのです。

【2014-15年米経済指標】
参考:https://www.gaitame.com/markets/indicator/index.html?year=2014&country=

正直、超急激な上昇ですので、もう3-4ヶ月、現状維持、少なくとも年末までに2.5%を安定的に下回らなければ、利上げはおそらくもっと早まるでしょうし、テーパリングの縮小ペースはさらに早まる可能性があります。 そうなりますと、他の金融市場へのショックも避けられません。よって、リスクオフ相場にところどころなるでしょう。 その場合は、リスクオフのドル買いパターンも念頭に入れた上で、トレードをこれからしなければなりません。

さて、このようにみると、ユーロドルは1.10方向でしょうか? 思い切った発想かもしれませんが、少なくとも1.15付近まで、一度ぐらいはタッチしにいく可能性はあると考え始めております。 このシナリオを前提にエントリータイミングを模索します。 現在、1.1930で推移をしておりますが、戻りを入れやすそうなのは1.20、及びレジスタンスラインが引ける1.1985付近からでしょう。特に1.1985は過去のレジサポラインでもありますから、重要レジスタンスラインになると思います。 第一ターゲットは、直近安値サポートラインが引ける1.1715付近になります。

もう一つ、売りを仕掛けておきたいポイント

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4時間足に時間軸を落とします。 もう一つ売りを仕掛けておきたい打診売買ポイントとしては、今日(6/23)午前中につけてしまった1.1950の手前です。 ちょうど、4時間足レベルで1.1943にラインが引けるため、ここのエントリーポイントの一つでした。 仮に1.1985や1.20を超えてさらに売り場が提供される場合は、この打診売りポジションは精算、または運良くまた下落した場合に同値などで撤退するイメージをもったエントリーです。しかしながら、このまま戻ることなく下落をしてしまった場合は、この打診売りポジションがコアポジションとなりますので、ポジションの扱いも重要であることも付け加えておきます。

さて、今週金曜は、外為どっとコムでのセミナーを行います。 ちょうど、このコラムを使って直近のユーロドル相場分析に使いたいと思いますので、ぜひ予習も兼ねてお願い致します(笑) 中期的なドル買いシナリオを持ったトレードを開始します。

PS,:ポンド円月足トレードは損切りに引っかかり、見事に先週後半撃沈致しました。また頃合いをみて再挑戦します。。。。

【セミナー】 f:id:gaitamesk:20210623134118p:plain


【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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