目次
▼1日(火)の為替相場
(1):豪住宅建設許可件数 予想ほど落ち込まず
(2):RBA政策金利据え置き 豪ドル一時売り優勢
(3):ユーロ圏CPI伸び加速 ユーロ堅調推移
(4):米ISM製造業 雇用指数低下でドル下落
1日(火)の為替相場
期間:1日(火)午前6時10分~2日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪住宅建設許可件数 予想ほど落ち込まず
豪4月住宅建設許可件数は前月比-8.6%と、予想(-10.0%)程には落ち込まなかった。また、豪1-3月期経常収支は183億豪ドルの黒字(予想177億豪ドルの黒字)であった。その後に発表された中国5月財新製造業PMIは52.0と、予想通りの結果となった。
(2):RBA政策金利据え置き 豪ドル一時売り優勢
豪中銀(RBA)は大方の予想通りに政策金利と3年債利回り誘導目標(いずれも0.10%)を据え置いた。景気回復ペースは想定以上としつつ、少なくとも2024年まで政策金利を据え置くとの見通しも維持した。先に早期利上げに言及したNZ中銀(RBNZ)に倣ってRBAもタカ派姿勢を示すとの期待が一部にあった模様で、豪ドルはRBAの声明発表後に売りが優勢となった。ただ、RBAは次回7月会合で国債買い入れ策の今後の方針を検討すると改めて表明しており、市場には金融政策正常化への転換は7月会合との見方が根強い。このため、豪ドルは売りが一巡すると持ち直した。
(3):ユーロ圏CPI伸び加速 ユーロ堅調推移
ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+2.0%と予想(+1.9%)を上回り前月(+1.6%)から加速。欧州中銀(ECB)のインフレ目標である「2%弱」を2年半ぶりに上回った。これより前に発表されたユーロ圏5月製造業PMI・改定値が63.1と、速報値(62.8)から上方修正された事もあってユーロは堅調に推移した。
(4):米ISM製造業 雇用指数低下でドル下落
米5月ISM製造業景況指数は61.2と予想(61.0)を上回ったが、内訳の「入荷遅延指数」が上昇した一方で「雇用指数」が低下しており、米製造業が「原材料不足」と「労働力不足」に直面している事が浮き彫りになった。これを受けてドルは下落した。
1日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値重い展開続く
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅安。米5月ISM製造業景況指数は61.2と予想(61.0)を上回ったものの、発表直後に109.30円台へ下落する場面があった。ISM製造業景況指数の内訳(構成指数)では、入荷遅延指数が急上昇した一方、雇用指数が低下しており、米製造業が原材料不足と労働力不足に晒されている事が浮き彫りとなった。
ドル/円はその後いくぶん持ち直したが109円台半ばで伸び悩んでおり、上値の重い展開は本日も続きそうだ。109円台後半では戻り売りが強まる公算が大きい。そうした中、一昨日に続き昨日も下値を支えた109.30円台を維持できるかが焦点となろう。仮に109.30円を割り込めば109.00円付近まで下値余地が広がりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。