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イエレン議長はドル安を志向しない、短期的ドル買い続く。ECBはユーロ高警戒

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総括

イエレン議長はドル安を志向しない、短期的ドル買い続く。ECBはユーロ高警戒

ドル円=ドル円=102-106、ユーロ円=123-128 、ユーロドル=1.18-1.23

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨7(9)位、株価6(11)位、景気悪化の貿易黒字増。需給歪みなく小動きを丁寧にとる」
今朝はイエレン氏はドル安を志向しない(WSJ)で始まった。
 ドル円の動きは相変わらず鈍く出来高も少ない。ドル円は年初来は若干の陽線、先週のドル円の下げもボリバン中位でとどまり、下ヒゲが3本続き底堅さも示している。円全体としては12通貨で7番目であり強くもなく弱くもない。今週は12月の貿易統計の発表があり9500億円程度の黒字予想で2020年通年では1兆円に届かない程度の黒字となり、為替相場には若干の円高要因となった程度。機関投資家も米金利の上昇があったものの、まだ外債投資には消極的でドル円には影響していない。貿易黒字と言っても輸入の減少幅が輸出の減少幅を上回っているという喜べない貿易黒字。消費増税とコロナ禍で消費が伸びず輸入も伸びない。
 まだ日本では接種が始まっていないワクチンを期待するしかないので景気や為替に活気が戻るには時間がかかる。日銀会合があるがサプライズはないだろう。1ドル120円で始まったマイナス金利政策5年目で株を上げるのには株への介入で成功したが、消費増に繋がらず円が強含み推移した5年であった。マイナス金利政策実施以来120円には一度も戻っていない。預金が借り入れを上回る日本ではマイナス金利は消費減となってしまう。相場に大きな需給の歪みがないので、動きにも伸びがない。ボリバン内での往復運動を繰り返しているだけなので、チャートや注文状況に従いながらこまめにとっていくしかない。

*米ドル「通貨4(7)位、株価(NYダウ)13(14)位、短期的ドル買い続く。ECBはユーロ高警戒」
 バイデン新大統領の大規模景気対策で米金利とドルの上昇も、弱い米国経済指標、パウエルFRB議長の大規模な緩和スタンス継続で一服した。ただ先週と比べると年初来のドルの強さはユーロを抜いた。ユーロ側にも原因がある。ユーロ圏の弱い経済指標とECBのユーロ高牽制でユーロが売られドルが買われるようになった。もちろん米国とユーロ圏の貿易収支格差で長期的にはドル安だが、短期的にはドル高が続こう。
 米株も去年後半ほどの勢いはない。米株が下落すれば米国へのリパトリもありドル買いが出てくる。
バイデン政権で米中関係の改善や、ワクチン効果期待もあり世界経済は良い流れとなってくるが、それでも去年上昇したハイテク株などが売られればドルの流れの短期的変化もあろう。ECBはユーロ高懸念を出し始めたが、米国はすぐにドル高懸念は出さないだろう。ドルインデックスが100に近づくまではユーロ安を容認するだろう。ただ長期的には1日20億ドルから30億ドルネットで売りが出る米国貿易赤字でのドル安傾向は変わらない。

*ユーロ「通貨9(6)位、株価12(13)位(DAX)ECB理事会を前にユーロ高牽制あり」
 ユーロはボリバン上限から下限に下落した。テクニカルからでは順当な動きだが、今週の政策金利決定の前に、ECB当局からのユーロ高牽制も下げを加速させた。ラガルド総裁は、「昨年上昇したユーロ相場について「為替レートが物価に与える影響にかなり注意を払っており、今後も引き続き十分に注視していく。特定の為替レートを目標にしていない」と発言した。ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは為替相場の動向とそのインフレに対する負の影響を引き続き注視している。ユーロはこのところ2018年上半期以来の高値水準で取引されており、ユーロ圏の輸出に打撃となっているほか、石油といった輸入品目の値を下げ、インフレ率を圧迫している。他通貨に対するユーロ相場のインフレに対する負の影響を密接に観察している」と述べた。ただユーロは発足後、買い介入は行っているが、売り介入は1ドル1.6ユーロまで上昇した時も行っていない。また、よくあることだがイタリアの政局不安やオランダ内閣の総辞職も少しはユーロ売りに影響しただろう。
 需給的には11月のユーロ圏貿易収支は258億の黒字と拡大しており、ユーロを今後も支える。

*ポンド「通貨8(11)位、株価4(3)位、7年間のEU離脱にかかわるゴタゴタから解放される。対ユーロで強い」
 先週ユーロドルは1.19%下落したが、ポンドドルは僅かながらも陽線(0.17%上昇)となった。ECBのユーロ高懸念でポンドは対価として買われることもあった。ただ対ドルでは1.37台からは下落。
1.35台後半で越週した。ポンドも積極的に買われる材料はないが昨年3月からの上昇基調は続いている。常時貿易赤字だったが2020年は4月から8月は貿易黒字と需給改善があった。その後はまた赤字が3か月続いている。2016年国民投票から、いやキャメロン首相が2013年にEU離脱の国民投票を示唆してから8年経ち、漸く離脱してゴタゴタ感がなくなりすっきりした感はある。一から出直しが買い戻しに繋がっているかもしれない。コロナ禍の深刻さは欧米と同じで売買には繋がらないだろう。ドル高の主役がユーロとなっているのでポンドでのドル高はやや遅れている。マイナス金利導入では中銀内でも意見が分かれているが、ベイリー総裁がマイナス金利には「多くの問題」があり、銀行に打撃を与えかねないとの認識を示したことはポンドを上昇させた。

*豪ドル「通貨3位(首位)、株価9(10)位、米金利上昇で若干弱含み、経済指標は強い」
 豪ドルは先週やや弱含んだ。10年国債利回りが米国に抜かれたこともある。ただ経済指標は強い。11月の住宅着工や12月求人広告に続き、11月小売売上高は前月比7.1%増加した。クリスマス前のセールが伸びに寄与した。新型コロナウイルス感染の急増を受けた長期のロックダウンが10月に解除されたビクトリア州が好調だった。同州の小売売上高は前月比22.4%急増。ビクトリア州を除いた売上高は2.6%増だった。
全体の売上高は前年比で13.3%増加し、2001年7月以来の好調な内容となった。11月の小売統計は4Q・GDPが比較的強い内容になることを示している。
 今年は金など資源価格が去年と比べて安いが、豪の主要資源の鉄鉱石は高値を維持している。LNGも弱くはないことも豪ドルの支えとなっている。住宅投資の堅調さはさらなる金融緩和観測を後退させている。

*NZドル「通貨10(3)位、株価15(8)位、住宅投資伸び悩む、今週は消費者物価の発表」
 豪ドルと同様に下落したが、下げ幅は大きかった。株の下げも大きかった。NZ中銀が先週発生したデータシステムへのサイバー攻撃を巡る調査で、「重大なデータの流出」が明らかになったと発表したことが影響した。中銀のオア総裁は「現在進められている調査により、深刻な不正侵入があり、データへの影響が大きいことが明らかになった」と説明した。ただ「不正侵入があったシステムは閉鎖されており、国内の金融システムは引き続き健全で企業に対して開かれている」と付け加えた。NZドルは昨年来の住宅投資の過熱で金融緩和観測が後退したことで上昇していたが、11月の住宅建設許可は前月比で1.2%の上昇に留まり前月の8.9%上昇から伸び悩んだこともNZドルを下落させた。今週は4Q消費者物価、企業信頼感指数の発表がある。

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン2σ上限から反落。雲に届かず。ボリバン中位で支えられる」
日足、ボリバン2σ上限から反落。またもや雲に届かず。1月14日-15日の下降ラインが上値抵抗。1月13日-14日の上昇ラインがサポート。下げたがボリバン中位でサポート、週後半3日連続で下ヒゲ長い。5日線下向き。
週足、ボリバン2σ下限から反発。1月4日週-11日週の上昇ラインがサポート。11月9日週-1月11日週の下降ラインが上値抵抗。なかなかボリバン中位を上抜けない。
月足、ボリバン2σ内に戻す。20年3月-12月の上昇ラインがサポート。20年11月-12月の下降ラインを上抜くか。
年足、2020年で5年連続陰線。ただ陰線開始の16年の安値98.45ををまだ下抜いていないここ4年の値幅の小ささ。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。12年-20年の上昇ラインがサポートだが下抜いている。

*ユーロドル「ボリバン上限から反落し下限に到達。1月4日週の上ヒゲ効く」
日足、ボリバン2σ上限から反落し下限へ。11月23日-1月15日の上昇ラインがサポート。3σ下限に近い。1月13日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、雲の下限に近い。
週足、ボリバン2σ上限で一服。12月21日週-28日週の上昇ラインを下抜く。1月4日週の長い上ヒゲが効く。11月23日週-1月11日週の上昇ラインがサポート。1月4日週-11日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、ボリバン3σ上限。11月-12月の上昇ラインを下抜く。7月-11月の上昇ラインがサポート。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。11年‐14年の下降ラインも上抜きそうだが年初は陰線スタート。

*ユーロ円「ボリバン上限から反落し下限到達」
日足、ボリバン3σ上限から反落し一気に下限へ。11月23日-1月15日の上昇ラインがサポート。1月14日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲に近づく。
週足、ボリバン2σ上限越えられず反落。5月4日週-11月2日週の上昇ラインがサポート。1月4日週-11日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、ボリバン2σ上限へ。雲に抵抗される。11月-12月の上昇ラインを下抜く。5月-11月の上昇ラインがサポート。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。年初は陰線スタート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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