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FX「IMFに下方修正されたGDPが重し。注目の1Q・GDPは4月30日発表」メキシコペソ見通し

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総括

FX「IMFに下方修正されたGDPが重し。注目の1Q・GDPは4月30日発表」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.8-9.3

 (ポイント) 
*IMFに下方修正されたGDPが重し
*注目の1Q・GDPは4月30日発表
*王者メキシコペソが4月はここまで最弱通貨
*IMFの見方には矛盾もある
*ヒース中銀副総裁は追加利下げに慎重
*米企業のメキシコ投資は加速している
*USMCAでの為替介入は原則なし
*大統領も強いペソを賞賛していたが、やや軟化
*4月9日に年初来高値の9.339をつけた
*失業率が大幅改善、他の指標もまずまず
*次回政策金利決定は5月10日
*米とメキシコ、半導体サプライチェーンで連携
*利下げはインフレ対策終了のシグナルでない=中銀
*フィッチ、メキシコの2024年の成長予測を2.2%に下方修正
*政府の24年成長見通しは2.5-3.5%
*自動車輸出、郷里送金快調
*気になるのは財政支出拡大と財政赤字拡大
*トランプ大統領が誕生すればメキシコに一波乱あり

(ドルに首位を奪われるが2位は維持)
  メキシコペソは4月16日にドルに首位を奪われた。4月19日にはイスラエルのイランに対する攻撃報道を受け円が急騰、一時8.545をつけた。
その後も伸び悩んでいる。ただ年初来、対円で8.92%高で12通貨中2位を維持している。
対ドルでは、1ドル17台(ペソ安)に上昇。ボルサ株価指数は年初来0.52%安、10年国債利回りは10.34%へ上昇した。

(ロペス・オブラドール大統領が一転、ペソ安も肯定)
 ロペス・オブラドール大統領は、約1か月前は、ペソの強さを称賛し、「汚職が撲滅されたメキシコに、海外企業が投資に積極性を持ってきたため強い為替レートが可能となった。また対外債務返済にもペソ高は有利だ」と述べていた。しかし、4月19日には、「ここ数日でペソの価値が下がったが、それほど大きくはなかった。ペソはすでに非常に強かったため、利益確定取引が出た。メキシコペソが強すぎたため、最近のペソ安は良いことだ。米国とメキシコは今後も経済統合を進めていくだろうし、我々はお互いを必要としている」と発言しペソ安がやや加速した。

 ただペソ安は大統領の発言より、IMFが2024年の成長見通しを2.7%から2.4%へ下方修正したこと、米金利の上昇(メキシコは利下げ)、中東緊張などが影響した。
 
(中銀総裁。通貨操作の目的はない)
ロドリゲス中銀総裁は、中東情勢の緊張激化を受けてメキシコペソが最近ボラティリティを高めているが、インフレに対する懸念はないと述べた。今後の金融政策決定において引き続き慎重になると述べた。中銀は通貨操作の目的はないが、通貨の変動につながった地政学的な要因には常に注視していると総裁は語った。次回の金融政策決定会合は5月9日だ。
 総裁は、「われわれは変動為替レートを採用しており、実体経済へのショックの波及を避けるための変数として機能している。為替市場が秩序ある方法で運営されているかどうかを確認するために常に為替レートを監視している」と述べた。総裁は、輸入物価が以前ほど急速に上昇していないため、ペソ高がインフレ抑制に一定の効果をもたらしていると述べた。

(焦点は1Q・GDP、発表は4月30日)
 IMFが2024年の成長見通しを2.7%から2.4%へ下方修正したことで、1QのGDPに注目が集まる。前期は前年比で2.5%増、予想は2.3%増。

(4月前半消費者物価は上昇、次回政策金利は据え置きか)
 4月前半の消費者物価(CPI)は前年比では4.63%上昇し、3月前半の4.48%上昇から加速。伸び率は予想の4.48%を上回った。コアCPIは前年比は4.39%上昇で予想と一致し、3月前半の4.69%から鈍化した。中銀が5月の会合で政策金利を据え置くとの見方が強まりそうだ。ヒース副総裁は先週、予想より長く金利を現行水準に維持する可能性が高いと述べている。

(今週の経済指標も好調でスタート)
 2月経済活動指数は、前年比4.4%増、1月の1.9%増を大きく上回った。経済活動は28カ月連続で増加し、金利上昇にも関わらず経済の回復力が浮き彫りとなった。今夜は3月貿易収支と失業率が発表される。ペソ安が暫く続いても、ニアショリングを基にするメキシコのファンダメンタルズは強固だ。いずれペソは上昇してくる要因はある。

テクニカル分析

一時、ボリバン3σ下限を割り込むも回復

 日足、ペソ円の下落は続き、4月19日にはイスラエルのイランに対する攻撃報道を受け円が急騰、一時8.477をつけた。その後はボリバン2σ内に戻している。4月19日-25日の上昇ラインがサポート。4月24日-25日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線横ばい。
週足、先週の週足はボラティリティが高い。ボリバン2σ上限へ上昇後に反落。1月1日週-4月15日週の上昇ラインがサポート。4月8日週-15日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、23年7月からの山なり状態を上抜いた。4月は現在陰線、2月-3月の上昇ラインを下抜く。12月1月の上昇ラインがサポート。2008年8月-2024年4月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、23年で3年連続陽線。今年もここまで陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。22年-23年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

大統領選、与党シェインバウム氏がリード広げる

6月2日に行われるメキシコ大統領選で、与党・国家再生運動(MORENA)のシェインバウム前メキシコ市市長が前月から支持率のリード幅を広げている。
ミトフスキの世論調査によると、シェインバウム氏の支持率は51.4%(前回50.5%)、対立候補で野党3党の統一候補であるガルベス元上院議員は26.7%(前回28.8%)、新興野党の市民運動(MC)のアルバレス氏は9.3%(前回4.8%)だった。回答者の12.6%は支持候補を示さなかった。シェインバウム氏は現AMLO大統領の政策を基本的には継承する。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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