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「欧州通貨が主役、ドル/円の値動き限定」 外為トゥデイ 2020年12月10日号

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目次

▼9日(水)の為替相場
(1):中国11月CPI 2009年10月以来の低下
(2):コロナ基金合意へ 一時ユーロ買い優勢
(3):英EU交渉 悲観的発言で欧州通貨下落
(4):米経済対策を巡り依然対立 クロス円下落

▼9日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:
104円台前半中心の小動き

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

9日(水)の為替相場

f:id:gaitamesk:20201210100721p:plain期間:9日(水)午前7時10分~10日((木))午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国11月CPI 2009年10月以来の低下

中国11月消費者物価指数は前年比-0.5%と予想(±0.0%)を下回り、2009年10月以来の低下となった。同生産者物価指数は-1.5%と予想(-1.8%)ほどには低下しなかった。

(2):コロナ基金合意へ 一時ユーロ買い優勢

欧州連合(EU)の中期予算および新型コロナ復興基金に反対の立場を表明していたポーランドとハンガリーが、EU議長国であるドイツの予算案を受け入れる事で暫定的に合意。11日までにEU全体で合意がまとまる見通しとなった。これを受けてユーロは買いが優勢となったが一時的だった。

(3):英EU交渉 悲観的発言で欧州通貨下落

ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談を前にフランス当局者の発言として「英国と欧州連合(EU)の通商交渉は『合意なし』の可能性が高まっている」などと伝わった。米国株安によるリスク回避のドル買いや円買いも相まって欧州通貨が下落。英・EU通商交渉については、その後もEU外交筋が「欧州委員長は英首相に姿勢転換を迫る必要がある」などと悲観的な見解が示された。なお、ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談終了後には、通商交渉を13日まで延長する事で合意したと発表され、英当局者は「英とEUの間には大きな隔たりが残っている」と述べた。

(4):米経済対策を巡り依然対立 クロス円下落

米共和党と民主党の指導部は追加経済対策を巡り、企業を守る免責条項と州・地方自治体向け支援で引き続き対立。こうした動きを嫌気して米国株が下げ幅を拡大すると円買いが強まりクロス円が下落した。一方、ドル/円はリスク回避のドル買いが支えとなり下げ渋った。

9日(水)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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本日の見通し

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ドル/円の見通し:104円台前半中心の小動き

昨日のドル/円は前日比0.1%未満の小幅高。欧州通貨に対するドル売りが一服する中、104.41円前後まで買い戻される場面もあったが上値は重かった。本日の欧州中銀(ECB)理事会を前にしたポジション調整的なドル買いと見られ、ドル/円上昇の原動力としてはやや力不足だった。

ドル/円は、今朝方もポンド安主導のドル高で小じっかりの展開となっているが104円台前半を抜けきれない。欧州通貨が主役の相場展開ではドル/円の動きは限られてしまう。本日もECBの金融政策発表を受けてユーロが主役の相場展開となる公算が大きく、ドル/円は104円台前半が中心の小動きが続きそうだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。