いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
12月10日(木)ユーロ/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・12/10 ECB政策金利、ラガルドECB総裁会見
・主要国株価、国際商品価格
ECB後の乱高下に注意
ユーロ相場は欧州中銀(ECB)の金融政策発表後に乱高下する可能性があるため注意が必要となりそうだ。
市場は追加緩和を確実視しているが、その中身については見方がやや分かれている。
パンデミック緊急プログラム(PEPP)による資産買い入れを5000億ユーロ程度増額するとともに、買い入れ期間を半年あるいは1年延長する事などが一応の市場コンセンサスとなっている。
その他、長期資金供給オペ(TLTRO)拡充の思惑や、ラガルドECB総裁がユーロ高を強くけん制するとの観測も根強い。
追加緩和の規模や期間、総裁発言の内容などを巡り不確定要素が多い上に、市場には織り込み済みの追加緩和に対する「材料出尽くし」への警戒感もくすぶっている。
注目度が極めて高い重要イベントだけに、発表後は参加者の様々な思惑がぶつかり合う格好で売買が交錯すると見られ、ユーロの値動きは一筋縄では行かないものとなる公算が大きい。
例えば、予想以上の追加緩和が発表されれば欧州株の上昇が予想されるため、教科書通りのユーロ安の反応は一時的となり、リスクオンの流れでユーロ高に振れる可能性もある。
反対に、追加緩和が予想の範囲内に留まれば、株安・ユーロ安の反応を見せる事も考えられる。
特に、安全通貨とされる円に対するユーロの動きは株価動向に左右されやすいため注意が必要だろう。
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