目次
▼24日(月)の為替相場
(1):安倍首相「健康不安説」でリスク回避の円買い
(2):新型コロナ血漿療法期待でクロス円上昇
(3):米株・金利上昇でドル高 ワクチン緊急許可検討へ
24日(月)の為替相場
期間:24日(月)午前7時00分~25日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):安倍首相「健康不安説」でリスク回避の円買い
仲値公示の前後でドル/円が小幅に下落。実需と見られるドル売りが観測された他、安倍首相が先週に続き病院へ向かったとの報道が一部で円買い材料視された模様。なお、安倍首相は、病院再訪について「先週の検査結果の詳しい報告と追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して仕事を頑張りたい」と表明した。
(2):新型コロナ血漿療法期待でクロス円上昇
米食品医薬品局(FDA)が、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿を使う治療法に対し、緊急使用許可を付与した事などを受けて上昇していた欧州株が一段高となる中、豪ドル/円などのクロス円が上昇。ドル/円は豪ドル/米ドルなどのストレートドルでのドル安が重しとなり伸び悩んだ。
(3):米株・金利上昇でドル高 ワクチン緊急許可検討へ
NY市場に入ると米株高や米長期金利の上昇などを背景にドルが上昇転換。ドル/円が上昇した一方、クロス円は上値が重くなった。なお、トランプ米政権は英製薬大手アストラゼネカなどが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、通常の基準の適用を避けて緊急使用認可を出す事を検討していると報じられた。小規模な臨床試験の結果を待ち、大統領選前の10月の使用容認を模索しているとの事。
24日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
ドル/円、FRB議長講演待ち
昨日のドル/円は105円台後半で小幅高の展開。新型コロナの治療薬を巡る期待から世界的に株価が上昇する中、NY市場終盤には105.99円前後まで強含んだ。安値は東京市場で付けた105.69円前後だった。もっとも、欧米株式市場の大幅高の割りには、リスクオンの円安の進行度合いは小さかった。市場には、27日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を待ちたいとするムードが根強いと見られる。なお、講演では「平均インフレ率目標」への言及があるかもしれないとの見方が出ている。「平均インフレ率目標」はインフレ目標を一時的に緩めて金融緩和を長期化させる手法であり、パウエル議長がこれに言及すれば米長期金利の低下とドル安を誘発する公算が大きい。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。