目次
▼12日(水)の為替相場
(1):RBNZ量的緩和拡大 豪ドルも連れ安
(2):英4-6月期GDP 過去最大の落ち込み
(3):米CPI伸び加速 金利上昇でドル円107円台へ
(4):米株高・原油高でリスクオン
12日(水)の為替相場
期間:12日(水)午前6時10分~13日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBNZ量的緩和拡大 豪ドルも連れ安
NZ中銀(RBNZ)が量的緩和の拡大を発表。声明ではマイナス金利や外国資産購入の可能性にも言及した。これを受けてNZドルが下落すると豪ドルも一時連れ安した。
(2):英4-6月期GDP 過去最大の落ち込み
英4-6月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比-20.4%、前年比-21.7%と過去最大の落ち込みを記録(予想:-20.7%、-22.3%)。年率換算では-59.8%となり、主要国の中では最悪となる見通し。なお、英6月鉱工業生産は前月比+9.3%と予想(+9.0%)を上回った。
(3):米CPI伸び加速 金利上昇でドル円107円台へ
米7月消費者物価指数は前月比+0.6%、前年比+1.0%と予想(+0.3%、+0.7%)を上回る伸びとなった。食品・エネルギーを除いたコア指数も前年比+1.6%と予想(+1.1%)を大幅に上回った。これを受けて米長期金利が一段と上昇するとドル/円は7月23日以来の107円台を回復。ただ、107円台では戻り売りが強く、買い一巡後に失速した。
(4):米株高・原油高でリスクオン
米景気対策に関する与野党の協議に進展はなかったものの、米国株は力強く上昇。ハイテク株中心に買いが入り、S&P500は過去最高値に迫った。NY原油も在庫の減少を受けて大きく上昇するなどリスク・オンの流れが強まる中、クロス円が軒並み上昇。ドル/円は円売りとドル売りの綱引きで伸び悩んだ。
12日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
107円台は戻り売り優勢
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米長期金利の上昇を背景に7月23日以来の107円台に乗せる場面もあった。本日も米国債市場で過去最大規模の30年債入札が予定されており、米長期金利は低下しにくいと見られる事から、ドル/円も底堅い推移が見込まれる。
もっとも、昨日のドルは対円では上昇したが、対ユーロや対豪ドルでは下落するなどマチマチの動きであった。ドル全体の価値を表すドルインデックスは僅かながら下落した。米長期金利上昇によるドル高の勢いには陰りが見られる。こうした中、ドル/円の107円台は戻り売りが優勢と見られ、上値が重くなりそうだ。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。