ユーロなどを中心にドル安と円安が進んでいる背景を説明します。
理由は主に3つです。
1.EU首脳会談で21日、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃に対して、7500億ユーロ、日本円で約92兆円規模の基金を設立する案で合意したこと。
2.アメリカのトランプ大統領も11月に行われる大統領選挙に向け、更なる大型の経済対策を準備しているとの観測が流れていること。トランプ大統領は、直近の世論調査によれば、民主党のバイデン候補に対して、15ポイントものリードを許しているため、一発逆転を狙う可能性は十分あります。
3.新型コロナウイルスに関しての、ワクチンの開発でかなり良い治験結果が出ているというニュースが、イギリス、アメリカ、中国などから相次いで出てきていること。
こうした材料により、市場に楽観論が広がり、株高、債券高、商品高になっている。FXはユーロが上昇するとともに、豪ドルなどの資源国通貨も上昇している。また、リスクが少なくなったことで、投資家が確保していたドルを手放しているという意見もあります。
確かにユーロドル、ユーロ円などはチャートを上に抜けていますが、ここから買う気にはなかなかなりません。やはり一番安全なのは、ドル安の影響でドル円が下がったところを買うことからと思います。106.20-106.50辺りが買いチャンスの目途だと思っています。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。