目次
▼16日(木)の為替相場
(1):豪雇用、中国GDP ともに好結果
(2):英雇用関連指標 いずれも良好
(3):ECB政策維持 総裁「EU復興基金承認が前提」
(4):米小売 予想以上の伸び 失業保険高止まり
(5):コロナ懸念で米株下落 ドル買い優勢
16日(木)の為替相場
期間:16日(木)午前6時10分~17日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用、中国GDP ともに好結果
豪6月雇用統計は、新規雇用者数が21.08万人増加して予想(10.00万人増)を上回った一方、失業率は労働参加率の回復を受けて7.4%に上昇した(予想:7.3%)。その後、中国4-6月期国内総生産(GDP)は前年比+3.2%と予想(+2.4%)を上回る伸びとなった。豪ドル/円は、それぞれの指標に一時買いで反応したが、アジア株が総じて軟調に推移する中では上昇が続かなかった。
(2):英雇用関連指標 いずれも良好
英6月失業率は7.3%、英6月失業保険申請件数は前月比2.81万件減となった。英3-5月のILO失業率は3.9%、3-5月の週平均賃金は前年比-0.3%と、いずれも予想(4.2%、-0.5%)より良好だった。
(3):ECB政策維持 総裁「EU復興基金承認が前提」
欧州中銀(ECB)は、主要政策金利や債券購入プログラムの買い取り枠を予想通りに据え置いた。その後の記者会見でラガルド総裁は「責務の範囲内で必要なことは何でもする」 「全ての政策手段を必要に応じて調整する用意」「データや調査は、5月と6月の改善を示唆」「ECBの想定はEU復興基金が承認されることを前提にしている」などと発言した。いずれもユーロの反応は小さかった。
(4):米小売 予想以上の伸び 失業保険高止まり
米6月小売売上高は前月比+7.5%と予想(+5.0%)を上回った。自動車を除いた売上高も前月比+7.3%と予想(+5.0%)以上の伸びを示した。一方、米新規失業保険申請件数は130.0万件と、予想(125.0万件)ほど減少せずに高止まりした。
(5):コロナ懸念で米株下落 ドル買い優勢
新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る不安などから米国株が下落する中、リスク回避のドル買いが優勢となった。ドル/円が小幅に上昇した一方、クロス円はストレートドルの下落とともに反落した。
16日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
主要株式市場の動きがカギ
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇した。前日の下げを埋める形で107円台を回復。NY市場では株安を受けたリスク回避のドル買いで一時107.40円前後まで上昇した。新型コロナウイルス感染再拡大への懸念が強まりつつある中、本日も主要株式市場の動きがカギとなりそうだ。前日に大幅安となった上海株の動向にも注目しておきたい。
もっとも、株安でドル/円上昇の流れが一方的に強まる事は考えにくい。ドルと円は同じ安全通貨に位置付けられており、リスク回避局面ではクロス円で円買い圧力が高まりやすいためだ。本日のドル/円は強含みの推移が予想されるものの、107円台半ばを超えると上値が重くなりそうだ。
本日及び明日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。