目次
▼3日(水)の為替相場
(1):豪GDP 予想を上回る
(2):BOE 通商合意なしへの備え要請
(3):米雇用・景況感に改善傾向
(4):米株続伸 OPECプラス延期
(5):独 追加経済対策で合意
3日(水)の為替相場
期間:3日(水)午前6時10分~4日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪GDP 予想を上回る
豪1-3月期国内総生産(GDP)は前期比-0.3%に踏みとどまり予想(-0.4%)を上回った。前年同期比では+1.4%と予想に一致した。
(2):BOE 通商合意なしへの備え要請
英中銀(BOE)は「合意なしの離脱は英銀が準備しなければならないさまざまな結末の一つだ」などとする声明を発表。英国が欧州連合(EU)と通商合意を結べないまま移行期間が終了するシナリオに備えるよう国内の銀行に促した。これを受けて、一時ポンドが下落した。
(3):米雇用・景況感に改善傾向
米5月ADP全国雇用者数は276.0万人減と市場予想(900.0万人減)ほどには落ち込まなかった。過去最悪となった前月(1955.7万人減)から減少幅は大きく縮小した。その後、米5月ISM非製造業景況指数も45.4となり前月(41.8)から改善。市場予想(44.4)も上回った。
(4):米株続伸 OPECプラス延期
景気回復への期待で米国株が大幅続伸となる中、クロス円やドル/円が上昇。OPECプラス会合の延期報道による原油価格の反落とともに一時買われていた円は再び売り優勢となった。その後、豪ドル/円は75.760円前後まで上伸して1月21日以来の高値を更新。ポンド/円も3月6日以来の137.389円前後まで上昇した。一方、ドル/円は豪ドル/米ドルやポンド/ドルでのドル安が重しとなり109円台を前にやや伸び悩んだ。
(5):独 追加経済対策で合意
ドイツのメルケル政権は、新型コロナウイルスによる経済の落ち込みを支えるために合計1300億ユーロ規模の追加経済対策で合意。これを受けて一時ユーロ買いが強まり、ユーロ/円は1月17日以来の高値となる122.618円前後まで上値を伸ばした。
3日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
4月高値を目指す展開に
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇して小幅続伸。米5月ADP全国雇用者数などの米経済指標が予想を上回った事や、独政府が追加経済対策を決めた事などからリスク選好の流れが続いた。ドルはユーロや豪ドルなどに対して売られたが、円がドル以上に弱含んだため、ドル/円は一時108.98円前後まで上昇した。
本日は、アジア株の続伸が見込まれる中、心理的節目の109.00円をクリアできれば4月高値109.38円前後を目指す展開になりそうだ。ただ、主要株式市場の急ピッチの上昇に過熱感が出ている点には注意が必要だろう。また、本日は、欧州中銀(ECB)がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の増額に動くと見られている。5000億ユーロ程度のPEPP増額は広く織り込まれているだけに、出尽くしのユーロ売り・株売り・円買いを誘発しないかやや気がかりだろう。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。