
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<現状(テクニカル分析)>
・収録時点でドル円は159円67銭前後まで上昇、年初来高値を更新
・2024年7月以来の高値水準
・日足でダブルボトム形成、ネックライン突破済み → テクニカル的に上昇方向
・直近高値159円45銭も上抜け済み
・週足ベースでも158円台がダブルボトムのネックライン
<上昇の背景(ファンダメンタルズ)>
・イラン情勢の緊迫化による有事のドル買いが継続
・イラン最高指導者がホルムズ海峡の閉鎖維持を示唆
・国家安全保障責任者も強硬姿勢を表明
・原油高を背景としたドル高圧力
・早期終結が見込みにくく、有事のドル買いが続きやすい環境
<来週の注目レベル>
・目先の焦点160円突破の有無
・突破した場合の次の目標161円94銭(2024年7月高値)
<中銀イベントカレンダー(来週)>
・17日:RBA(豪)0.25%利上げ予想
・18日:BOC(加)据え置き予想
FOMC据え置き予想
・19日:日銀据え置き予想
BOE(英)据え置き予想
ECB(欧)据え置き予想
<FOMC 注目ポイント>
・政策金利は据え置き確実視
・ドットチャートでFRBメンバーの年内利下げ見通しがどう変化するか
前回(2025年12月):2026年利下げ1回、ただし「利下げなし」が7名
現在マーケット:年内利下げ観測が後退、「利下げなし」の可能性も浮上
パウエル議長会見での注目点:イラン情勢への見解、雇用統計が弱かったことを踏まえた労働市場の下振れリスク評価、スタグフレーションへの見解(インフレ vs 雇用、どちらを重視するか)
<日銀会合 注目ポイント>
・政策金利は据え置き確実視
・焦点は植田総裁の記者会見で4月利上げを示唆するかどうか
イラン情勢による原油高・インフレ懸念・日本経済の不透明感
4月利上げを明示しなかった場合 → 円売りで反応する可能性
<為替介入リスク>
・日銀会見後に円売りが強まれば、レートチェックまたは実弾介入への警戒が高まる
・ただしイラン情勢を背景とした有事のドル買いが下値を支えており、介入効果は限定的との見方
・1月にすでにレートチェックを実施済みのため、単独介入の効果は半減との見方
・日米協調介入の動きが出れば、より大きな下落が起こる可能性あり
<結論>
来週はFOMC・日銀を中心とした中銀ウィークで、ドル円の方向性を大きく左右する週となる。テクニカル・ファンダメンタルズともに上昇バイアスが強く、160円突破→161円94銭トライのシナリオが意識される。一方で160円台への乗せ場面では日本当局の介入警戒も高まりやすく、神経質な動きになりやすい。介入が入っても、イラン情勢が続く限り下値は限定的との見方が優勢。植田総裁会見での4月利上げ示唆の有無が円の方向性を決める最大のカギとなりそう。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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