NYダウ先物指数が間も無く3万ドルに到達しようとしております。
非常に堅調で、日経平均も24000円に届かないものの、少し景気良い話が出れば、あっという間に上抜けしていきそうな勢いです。
ドル円も下がらないのはこれが理由でしょう。
リスクオフ材料は所々ファンダメンタルズ的に出てくるのですが、それが致命傷になるようなことにはなっておりません。
少しずつ、少しずつ、ドル円も昨年の秋頃から上値を伸ばしております。
半年かけて5円も上昇していることを考えると、また半年後どうなっているかはわかりません。
トランプ米大統領は、EUに自動車関税などの通商交渉を開始しており、ユーロ安について言及しております。昨年から本格化している米中協議で見たドル/人民元レートを参考にすると、貿易での関税の類に関するものは、全て為替で相殺されてしまいます。
ユーロドルももしかしたら、ここからさらに下方向に進むかもしれません。
個人的には米ドルがじっくりと上昇していくイメージを堅持したいと思います。
日足RCIは全て3本とも上方向!
ドル円週足分析からです。
109.70円のレジサポラインを抜けてから、大きく上昇する動きは見せないものの、割り込むことなく安定した値動きです。
前回のコラムでもご紹介した通り、次は三角保ち合いの上値抵抗線目掛けてトライしにいく可能性はあります。
変わらず、ターゲットは111円台のミドルです。
RCIは3本とも上方向を向いており、RCI9は+80ラインを突破しております。強いトレンドに成長する場合は、ここから本格的な上昇トレンドが始まることもあるので、意外にも上方向を試すのではないかと考えております。
日足に時間軸を落としてみましょう。
意外と強い109.70のサポートライン
日足です。こちらも109.70円を超えたサポートラインが強くワークしており、値動きは乏しいものの、すでに1週間以上が経過しております。
NYダウと日経平均の上昇と共に、これらの株価が崩れない限りは、こういったダラダラ上がっていくような相場が続くように感じております。
先日のトランプ大統領のEUへの貿易交渉になりましたが、日本にまだ矛先が向かわないのは本当に不思議です。安倍首相が非常にうまく外交しているといえばそれはそうなのかもしれませんが、これほど牽制がないと、もしかしたら選挙前最後の交渉として、日本を残して最後に金星を上げようというシナリオを用意しているかもしれません。僕の妄想に過ぎませんが、ありだと思いませんか(笑)?
それを疑いたくなるような堅調さが継続中です。
昨年の高値である112円代前半があったことも考えれば、このあたりまでは狙っても悪くないと考えております。
111円超えぐらいはあり得そうなので、押し目買いを狙ったトレードを継続しようと思います。
109.70円をバックに買い、第一ターゲットを111円手前、そして、111.50円付近の週足の抵抗線を第二ターゲットとして個人的に定めております。
欧米通商交渉!次の目玉はユーロドル
もう一つはユーロドルです。
ドル円とは逆に下落トレンドに移行しそうな形状です。
トレンドラインまで下値を試せそうに見えます。 1.10方向には大きめのバリアオプションもあるでしょうし、止められやすいとは思いますが1.1070付近を割り込んだら、このあたりがターゲットとなるでしょう。戻り売りを狙うなら、もちろん1.11をバックにです。
またRCIも3本とも下向きです。値幅はないものの、しばらくダウンサイドゲームに移行しやすいテクニカル形状ですので、コツコツ戻り売りがベターではないでしょうか。経済指標も明らかに悪化傾向のあるEUですから、実体経済ベースでも売りやすいでしょう。ユーロドルにも注目です。
【先週のコラム】
https://www.gaitame.com/media/entry/2020/01/15/153937
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。