豪ドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米中通商協議が第1段階で合意
・リスクオンでも豪ドルの上値重い
☆中国新型肺炎リスクで失速
足元の豪ドル/円は75円台前半へと反落
第1段階の米中通商合意を好感した動きで16日には76.20円台に上昇しましたが、前月高値(76.55円前後)を前に伸び悩むとその後は失速。
17日の中国10-12月期国内総生産(GDP)なども買い材料にならず、21日には中国の新型肺炎の感染が拡大した事からリスク回避の流れとなり、75円台前半に下落しました。
22日の午前には一時75.00円台まで下値を切り下げる場面もありました。
目先の豪ドル/円の注目ポイントは12月雇用統計と10-12月期CPI
まずは23日に発表される豪12月雇用統計に注目です。
そして29日には豪10-12月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。
いずれも豪中銀(RBA)が注目する重要統計で、2月4日のRBA理事会での政策判断に大きな影響を及ぼすと考えられます。
米中貿易摩擦は一段落したとはいえ、豪州景気が停滞する中、市場には利下げ観測がくすぶり続けており、豪政策金利先物が織り込む利下げ確率は5割程度となっています。
雇用統計とCPIが揃って弱い内容となれば、利下げの織り込み度合いが一気に高まると見られ、豪ドルの重しとなるでしょう。
反対に揃って強ければ利下げ観測が後退するとともに豪ドルの上昇に繋がる見込みです。
市場は利下げと据え置きを「五分五分」と見ているだけに、これら2つの重要統計が大きな意味を持ちそうです。
その他、中国の新型肺炎については、いまのところ毒性は強くないようですが、24日からの旧正月休みで中国人の大移動が見込まれるだけに、感染拡大への警戒が必要です。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
73.750~76.500円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆1/23 豪12月雇用統計
☆1/29 豪10-12月期消費者物価指数
・中国新型肺炎の感染拡大
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