明日明後日に控えたEU首脳会議を前に、徐々に値動きが小動きとなってきました。
ブレグジットはソフトブレグジットを前提に市場は織り込み始めております。
ポンドだけが良く動く状態ですが、EU首脳会議を通過後、金融市場は全体的にリスクオンに動くように感じております。
EU側もソフトブレグジットを望んでおりますし、失望するような結果にはなりにくいように考えております。
ポンド円月足チャートで確認を!
月足です。最近は値動きが乏しいため、あまりご覧になられない方も多いかもしれません。
今年の高値は150円手前で推移をしていたことがあります。
この頃はソフトブレグジット前提で値動きをしておりましたので、おそらくこの水準までは大きく戻すのではないかと考えております。
もちろんですが、EU首脳会議の結果次第ですが、十分間に合うほどの距離感ではないでしょうか。
オーバーシュート前提を考えると150円台後半ぐらいまではあり得ると個人的には考えております。
直近の目安として週足に時間軸を落とします。
ポンド円週足はフィボナッチ61.8%戻しがターゲットか?
週足ですが、ボラが大きいのでターゲットをこの時間軸で絞ります。
フィボナッチを直近の下落トレンドをベースに引いてみました。
50%の半値戻しを突き抜けておりますので、ズバリ、次のターゲットは61.8%戻しの140円になります。
EU首脳会議が始まる明日には、この手前ぐらいまでは一度は攻め込んでいるかもしれません。
乱高下が激しくなると思いますが、この辺りまで一旦持ち上げられる目先のターゲットとして頭に入れて頂ければと思います。
英国はインフレ気味ですから、政策金利もまた通常通り戻してくる可能性があります。
良い意味で、良い通貨安の恩恵を、2年間も受けられたポンドはポジティブではないでしょうか。
ドル円も連れ高で狙えるか?
ドル円です。
ここ最近の上昇トレンドが続いており、順調に上値を伸ばしております。
少しリスクオフのイメージが市場全体意識されておりましたので、もしかしたらあっさり110円まで上値を伸ばすかも?とさえ考えております。
FRBの利下げはある程度織り込まれておりますし、利下げや緩和措置を行っているため、またすぐに米経済は力強くなっていく可能性があります。
実際には不要だった緩和措置だったため、もしかしたら、またドル高、株高とバブル気味に推移するターンがありそうにも思えます。
MACDも0.00付近からのゴールデンクロスはトレンドが発生しやすいタイミングでのクロスであったため、意外にもトレンドが伸ばせるかもしれません。
投資家の注文情報を見てみましょう。
ストップは明らかに109円台で強めに存在
ドル円4時間足で細かい戦略を練ってみましょう。
現在の価格からは、断続的にストップが並んでおります。
戻り売りも多い中、上がれば上がるほど、ストップロスを巻き込みやすい環境に徐々になってきているように思えます。
このポジションの傾きから考察しますと、個人的にはこのレベルからでも買いで勝負したいです。
押し目の目処としてはサポートラインの108.45〜50が最初の買い場、そして108円手前でも準備をしておきたいです。
イベントのことを考えると、ボラは高くなるタイミングもありそうですから、108円の少し上ぐらいから買いエントリーをしたいイメージを持っております。
このレベルなら、戻り売りの利食いも味方に回ってくれるでしょうから、エントリータイミングとしてもよい価格レベルだと考えます。
先日のコラムに引き続き、リスクオン方向で考えております。
今週後半は、ポンド円とドル円を引き続き注視予定です。
【先週の記事】
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/10/09/125248

FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。