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来週の為替予想(米ドル/円)160円台乗せでもレンジ継続、日銀報道に警戒 ハロンズFX 2026/8/15

 

ドル円予想 2026年8月14日週 160円台の攻防と日銀報道への警戒

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野直人

執筆日時 2026年8月14日 11時20分

来週のドル円は158.00〜161.00円のレンジで、159円台を中心にもみ合いながらやや下方向を意識する展開です。判断を左右するのは、19日のFOMC議事要旨で米利上げ期待がどこまで復活するか、そして日銀側から利上げに前向きなメッセージが追加で出てくるかどうかの綱引きになります。テクニカル面でも、フィボナッチ50%戻しと100日移動平均線が集中する159.60〜160.00円を上抜けるかが分岐点です。

予想レンジ:ドル円158.00〜161.00円

今週のドル円の値動きまとめ(2026年8月10〜14日)

2026年8月10〜14日のドル円は、7月末の日米協調介入で進んだ円高を巻き戻し、157円台後半から159円台へ反発しました。週初10日は、中東情勢を巡る不透明感から原油価格が上昇し、米長期金利も上向いたことでドル買い・円売りが優勢となり、ドル円は159.36円前後まで上昇しました。日銀の9月利上げ示唆が7月末の日米協調介入の決め手になったとの報道で一時158.43円前後まで下押しする場面もありましたが、反応は限定的でした。

その後は159円台を中心にもみ合いを続ける中、米・イラン協議の進展期待から原油と米金利が低下して159.06円前後まで下押ししたものの、下値は堅く159円台を維持しました。12日の米7月消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化を示し、米早期利上げ観測が後退すると158.65円前後までドル売りが進みましたが、中東情勢への警戒が再び強まると159.56円前後まで反発しました。 その後は、介入後の戻りを進めながらも、159円台で膠着感の強い展開となりました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

来週のドル円見通し(2026年8月17日〜8月21日)

手掛かり待ちの様相に

2026年8月17〜21日のドル円は、159円台を中心にもみ合いながら、やや下方向を意識する展開を予想します。7月31日の日米協調介入を受け、8月3日に155円台まで急落後、短期間で159円台まで値を戻した点からは、ドル円の底堅さがうかがえます。ただ、その後は159円台から上値を伸ばし切れずにおり、160円上昇していくには新たな強い材料が必要になりそうです。

来週はFOMC議事要旨が公表されるため、ドル買い材料として期待する向きもありそうです。ただ、FOMC後に発表された7月雇用統計の弱さやCPI、PPIの鈍化を受け、すでに9月のFRB利上げ観測は大きく後退しています。このため、議事要旨でインフレへの警戒が確認されたとしても、それだけで利上げ期待が大きく復活するとは考えにくく、ドル円上昇の強力なブースターにはなりにくいでしょう。

一方、日本では9月の日銀利上げを織り込む動きが強まっており、今後、日銀側から利上げに前向きなメッセージが出てくる可能性があります。OIS市場が織り込む9月利上げ確率は約7割にとどまっており、利上げ観測がさらに強まる余地も残されています。月末のジャクソンホールやG20財務相・中央銀行総裁会議を控えて動きにくい中、日本の金融当局者のタカ派発言や、利上げペースの加速を意識させる報道が出れば円買いにつながりやすく、やや下方向への動きを警戒したいと考えます。

ドル円テクニカル分析(フィボナッチ・移動平均線)

日足では、7月末の介入で163.99円付近から155.22円まで急落した後、足元では159円台まで値を戻しています。ただし、戻りはフィボナッチ50%戻しの159.60円前後でいったん頭を抑えられており、上方には100日移動平均線の160.01円も控えています。急反発の勢いは一服しつつある形です。

上値では、まず159.60〜160.00円を明確に上抜けられるかがポイントです。突破すれば、61.8%戻しの160.64円前後から25日移動平均線の160.90円が次の抵抗となります。160円台後半は今回の予想レンジ上限とも重なり、戻り売りが出やすいゾーンとみられます。

一方、下値では38.2%戻しの158.57円前後から200日移動平均線の158.21円が重要な支持帯です。ここを維持できれば戻り基調は崩れませんが、158円台前半を割り込むと、再び157円台を試す可能性が高まります。

RSIは40台前半までの回復にとどまり、強い上昇モメンタムは確認できません。したがって、テクニカル面でも介入後の反発は続いているものの、160円台には抵抗が多く、やや下方向を意識しやすい形です。来週は158.00〜161.00円を想定し、160円台後半では上値の重さ、158円台前半では下値の底堅さを確認したいところです。

【ドル円チャート 日足】

ドル円チャート(日足)2026年8月14日:フィボナッチ・移動平均線分析

ドル円 日足25・100・200日移動平均線 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

重要イベント・経済指標(2026年8月17日〜8月21日)

  • 8月17日(月)
    • 08:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
    • 21:30 アメリカ 8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
    • 23:00 アメリカ 8月NAHB住宅市場指数
  • 8月18日(火)
    • 15:00 イギリス 6月失業率(ILO方式)
    • 18:00 ユーロ 8月ZEW景況感調査
    • 21:30 アメリカ 7月輸入物価指数
    • 21:30 アメリカ 7月住宅着工件数
    • 21:30 アメリカ 7月建設許可件数
  • 8月19日(水)
    • 15:00 イギリス 7月消費者物価指数(CPI)
    • 18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICP、改定値)
    • 27:00 アメリカ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 8月20日(木)
    • 08:50 日本 7月貿易統計(通関ベース、季調前)
    • 18:00 ユーロ 6月建設支出
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 23:00 アメリカ 7月景気先行指標総合指数
  • 8月21日(金)
    • 08:30 日本 7月全国消費者物価指数(CPI)
    • 15:00 イギリス 7月小売売上高
    • 17:00 ユーロ 8月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    • 17:30 イギリス 8月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    • 22:45 アメリカ 8月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    • 23:00 ユーロ 8月消費者信頼感(速報値)

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。