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来週の為替予想(米ドル/円)約40年ぶり高値から6円急落|反発はどこまで? ハロンズFX 2026/8/1

 

ドル円予想 2026年7月31日週 40年ぶり高値から6円急落

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野直人

執筆日時 2026年7月31日 18時20分

ドル円が40年ぶりの高値をつけた直後、わずか数日で6円急落するという激しい展開になりました。
市場は介入警戒で上値が重く、反発がどこまで続くのかが焦点です。

本記事では、急落の背景、来週の米経済指標の注目点、FRBの政策姿勢、そしてテクニカル分析による予想レンジ(158.00〜161.50円)を解説します。

予想レンジ:ドル円158.00〜161.50円

ドル円、およそ40年ぶり高値から急降下

2026年7月27日〜7月31日週のドル円は、約40年ぶりの高値となる163.946円から、約6円下落しました。日本当局による円買い介入観測が強まるなか、下方向のストップ売りを巻き込み、ドル円は157.944円まで下落しました。その後は、160.80円台まで戻す場面はあったものの、介入への警戒も重なり、ドル円が再び158円台まで下げる場面があるなど、上値の重い展開でした。
また、米FOMCでは政策金利が据え置かれた一方、3人の委員が0.25%の利上げを主張しました。委員会内の利上げ意見は市場の想定より強かったものの、政策据え置き自体に大きなサプライズはなく、市場への影響は限定されました。また、同様に金利を据え置いた日銀会合後の会見で植田総裁は、金融環境が緩和的すぎる状態になれば、利上げペースを速める可能性に言及し、引き続き金融緩和の度合いを調節する姿勢を示しました。
(各レート水準は執筆時点のもの)

ドル円見通し(2026年8月3日〜8月7日)

日米の金融政策イベントは大きな波乱なく通過し、次は金融当局の政策姿勢を米経済指標で確認する段階に入ります。

8月3日〜7日には、米ISM景況指数、雇用動態調査(JOLTS)、ADP雇用統計、7月の米雇用統計が発表されます。今週はFOMCのインフレ警戒を改めて確かめるというより、高い政策金利の下でも、米国の雇用と景気が持ちこたえられるかを試す週です。

6月の非農業部門雇用者数は前月比5.7万人増にとどまり、4月と5月分も合計7.4万人下方修正されました。失業率は4.2%と安定しているものの、労働参加率は61.5%へ低下しており、雇用市場は見た目ほど強くない可能性があります。

今週のドル円は、米指標が雇用の急激な悪化までは示さず、前週の急落から戻りを試す一方、円買い介入への警戒と戻り売りに上値を抑えられる展開を想定します。米指標が強くても、ドル円が高値を切り上げれば介入警戒が再び強まりやすく、単純な「強い米指標=ドル高」にはなりにくいでしょう。反対に、指標が弱ければFRBの利上げ観測が後退し、前週安値の157.944円を試す可能性があります。

ドル円テクニカル分析

ドル円は前週の急落で、10日移動平均線の162.27円と50日移動平均線の161.39円を下回りました。14日RSIは31.3まで低下しており、短期的には売られ過ぎに近いものの、まずは50日移動平均線が位置する161.39円付近が戻りの上限として意識されます。

下値では、前週安値と200日移動平均線が重なる157.94〜157.97円付近が重要な支持帯です。この水準を維持すれば160円台への反発余地が残りますが、明確に割り込めば下落がもう一段進む可能性があります。

今週の予想レンジは158.00〜161.50円とします。200日移動平均線が下値を支え、50日移動平均線が上値を抑える展開を基本としつつ、米雇用統計を受けてどちらを抜けるかが次の方向を左右しそうです。

【ドル円チャート 日足】

ドル円 日足テクニカル分析 2026年7月31日

ドル円 日足10・50・200日移動平均線 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

2026年8月3日〜8月7日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 8月3日(月)
    • 17:00 ユーロ 7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 17:00 イギリス 7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 23:00 アメリカ 7月ISM製造業景況指数
  • 8月4日(火)
    • 23:00 アメリカ 6月製造業新規受注
    • 23:00 アメリカ 6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
  • 8月5日(水)
    • 08:30 日本 6月毎月勤労統計調査
    • 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨(6月会合分)
    • 17:00 ユーロ圏 7月サービス部門PMI改定値
    • 17:30 英国 7月サービス部門PMI改定値
    • 18:00 ユーロ 6月卸売物価指数(PPI)
    • 21:15 アメリカ 7月ADP雇用統計
    • 23:00 アメリカ 7月ISM非製造業景況指数(総合)
  • 8月6日(木)
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 15:00 ドイツ 6月製造業新規受注
    • 17:00 ユーロ ECB経済報告
    • 18:00 ユーロ 6月小売売上高
    • 18:30 アメリカ 7月チャレンジャー人員削減数
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期非農業部門労働生産性・速報値
    • 21:30 アメリカ 4-6月期四半期単位労働コスト・速報値
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
  • 8月7日(金)
    • 15:00 ドイツ 6月鉱工業生産
    • 15:00 ドイツ 6月貿易収支
    • 21:30 アメリカ 7月雇用統計
    • 23:00 アメリカ リッチモンド連銀総裁、発言

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。