
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年6月5日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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トルコリラ/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のトルコリラ/円は上値が重い
1日に3.448円前後で取引が始まると、その後は強含みの展開となり、3日には3.472円前後まで上昇する場面もありましたが、4日には再び3.448円前後まで押し戻されるなど伸び悩みました。5日の15時時点では3.461円前後で取引されています。ドル/円が159円台前半から160円を僅かに上回る水準まで上昇したことがリラ/円の下値を支えた一方、ドル/リラが史上最高値(リラの最安値)となる46.064リラ前後へ上昇したことが上値を押さえました。なお、1日に発表されたトルコ1-3月期国内総生産(GDP)は前年同期比+2.5%と市場予想(+3.0)を下回りました。2026年通年の経済成長率も同国の潜在成長率とされる4%に届かない可能性が高まったとの見方が出ています。また、トルコ中銀が4日に発表した同国の外貨準備高は532.3億ドルに減少し、約5年ぶりの低水準となりました。中東の紛争激化やトルコの政治混乱で下落したリラを買い支える為替介入を断続的に実施している模様です。
今週のトルコリラ/円の注目ポイントは政策金利
11日にトルコ中銀が政策金利を発表します。政策金利は37.00%に据え置かれるとの見方が優勢ですが、通貨安によるインフレ押し上げを警戒して利上げに踏み切るとの見方もあります。一部には政策金利を40.00%に引き上げるとの見方を示すエコノミストも存在します。もっとも、イラン情勢が不透明で原油価格が高止まりする中、トルコの交易条件悪化は避けられそうになく、利上げでリラ安が止まるとも思えません。かといって、利上げを見送ればリラ安が加速し、引いてはインフレを一段と押し上げるリスクが高まります。トルコ当局が3月以降、リラ防衛のために介入を実施し、外貨準備高が減少していることを踏まえると、効果のほどはともかく利上げで援護射撃を行うのが自然な対応と言えるのではないでしょうか。
今週のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
3.400円-3.510円
基調
波瀾含み
今週の注目ポイント
☆6/11 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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