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来週のドル円相場はどうなる?6/8週のイベント予定 2026年6月7日

⚫️本記事のサマリー

来週のドル円相場(6/8〜6/12)は、6月10日(水)の米5月消費者物価指数(CPI)と、6月11日(木)の米5月卸売物価指数(PPI)が最大の注目材料です。インフレの高止まりが確認されれば、ドル円は160円台定着を試す展開が想定されます。

一方で、CPIやPPIが市場予想を下回れば、米金利低下とドル売りが進み、159円台前半から158円台への調整も考えられます。日銀の追加利上げ観測や円買い介入への警戒感もあり、来週は米インフレ指標と160円台の攻防が焦点となります。

来週のドル円相場重要イベント

6月8日(月)からの週で、特に重要度が高いイベントは次のものが予定されています。

6/8(月)

【日本】1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

6/9(火)

【アメリカ】4月貿易収支
【アメリカ】5月中古住宅販売件数

6/10(水)

【アメリカ】5月消費者物価指数(CPI)

6/11(木)

【アメリカ】5月卸売物価指数(PPI)

6/12(金)

【アメリカ】6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

 

特に注目度が高いのは、6月10日(水)の米5月消費者物価指数(CPI)と、6月11日(木)の米5月卸売物価指数(PPI)です。6月16日、17日のFOMCを前に、米インフレが再び強まっているのか、それとも一時的な上振れにとどまるのかを確認する週となります。

6月8日(月)には、日本の1-3月期実質GDP改定値が発表されます。1次速報から上方修正されれば、日銀の追加利上げ観測を支える材料となり、円買いにつながる可能性があります。一方、下方修正されれば、日本経済の回復力に対する見方がやや慎重になり、円買い圧力が弱まる可能性があります。

6月9日(火)には、米4月貿易収支と米5月中古住宅販売件数が発表されます。米貿易収支は、GDPの外需項目に関わる指標です。貿易赤字が拡大すれば、米成長率への下押し要因として意識される可能性があります。

同日の米5月中古住宅販売件数は、住宅市場の体温を測るうえで注目されます。住宅ローン金利の高止まりが続く中でも販売が持ち直せば、米景気の底堅さを示す材料となります。一方、予想を下回れば、個人消費や住宅関連需要の鈍化が意識される可能性があります。

6月10日(水)には、来週最大の注目材料である米5月消費者物価指数(CPI)が発表されます。インフレの高止まりが確認されれば、FRBの追加利上げ観測が強まり、ドル買い材料となりやすいでしょう。反対に、CPIの伸びが鈍化すれば、米長期金利の低下を通じてドル円の上値を抑える可能性があります。

6月11日(木)には、米5月卸売物価指数(PPI)が発表されます。企業の仕入れコスト上昇が消費者物価に波及するかが焦点です。PPIが再び強い結果となれば、CPIに続いてインフレ警戒が強まり、ドル円の下値を支える材料になります。

6月12日(金)には、米6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が発表されます。消費者心理の悪化が続く一方でインフレ期待がさらに上昇すれば、FRBにとっては判断が難しい材料となります。ドル円にとっては、景気減速懸念とインフレ警戒のどちらが強く意識されるかがポイントです。

今週の振り返りと来週(6/8~)のポイント

⚫️今週の振り返り

今週のドル円は、160円を意識しながらも、日本政府・日銀による円買い介入警戒感に上値を抑えられる展開となりました。週初は、米国とイランを巡る協議の不透明感や、米5月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことを背景にドル買いが優勢となり、ドル円は159円台後半まで上昇しました。

その後も、米4月JOLTS求人件数が市場予想を上回り、労働市場の底堅さが意識されました。中東情勢を巡る不透明感から原油価格が上昇したことも円売り材料となり、ドル円は一時160円手前まで上昇しました。ただし、160円台に近づくほど日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まり、上値追いには慎重さも残りました。

週中盤には、米5月ADP全国雇用者数が市場予想をやや上回り、米5月ISM非製造業景況指数も予想以上に上昇しました。さらにFRBのベージュブックでは、物価が上昇していることが示され、米インフレへの警戒感が続きました。これを受けて、ドル円は160円台を突破する場面がありました。

一方で、日銀の追加利上げを巡る観測報道を受けて、円が買われる場面もありました。日銀が今月会合で1%への利上げを検討するとの報道が伝わり、ドル円は一時159円台半ばまで下落しました。ただ、市場では一定程度織り込みが進んでいたことから円買いは長続きせず、ドル円は下げ幅を縮めました。

⚫️来週(6/8~)のポイント

来週のドル円は、米インフレ指標を受けて160円台定着を試せるかが焦点です。CPIとPPIがそろって強い結果となれば、FRBの追加利上げ観測が意識され、ドル円は4月30日高値の160.73円前後を再び試す可能性があります。一方で、インフレ指標が予想を下回れば、米金利低下とドル売りが進み、159円台前半から158円台への調整も想定されます。

ただし、ドル円が160円台に乗せた場合でも、一方的な上昇には注意が必要です。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感、日銀の追加利上げ観測、中東情勢による原油価格の変動が重なり、上値では売りも出やすい局面です。来週は「米インフレがドルを押し上げるか」と「日本側のけん制が上値を抑えるか」の綱引きになりそうです。

 
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