
来週の米国株市場は、企業業績やAI投資が支える強い中期トレンドに対し、中東情勢・原油高・FOMCという短期の不確定要因がぶつかる重要な局面になります。短期的には、相場の焦点が「業績期待」から「インフレと金融政策」に移りつつあり、値動きが荒くなりやすい状況です。
原油急騰とインフレ警戒が株価の重しに
今週のSP500株価指数は、中東情勢に大きく振らされました。週初は早期収束期待で反発したものの、米2月CPIは安心材料にならず、市場は「原油急騰がまだCPIに反映されていない」と警戒を強めました。12日にはイラン情勢の悪化でWTI原油が急騰し、SP500株価指数は年初来安値を更新しました。
中期での強い基調は維持されている
現在のSP500株価指数は、AI投資の継続と堅実な企業収益を背景に、2026年末に7,000ポイント台前半から半ばを目指す「強い中期基調」の中にあるとみられています。しかし足元では、イラン情勢の緊迫化による原油価格の110ドル突破が、ようやく沈静化しつつあったインフレを再燃させ、景気後退下の物価高(スタグフレーション)への恐怖を投資家に意識させ始めており、原油価格が100ドルを超えて高止まりする場合、6,000ポイントまでの下押しリスクも警戒されます。
米FOMC、短期の方向性を決める最大イベント
こうした「中期は強いが短期は不安定」という状況の中で、来週の相場の方向性を決める最大の材料が米FOMC(連邦公開市場委員会)と言えそうです。パウエル議長は、雇用指標の悪化(利下げ要因)と、エネルギー価格高騰によるインフレ(高金利維持要因)という極めて難しい「板挟み」に直面しています。
市場の関心は、金利据え置きの先にある「年内の利下げ回数(ドットチャート)」が維持されるか、あるいはインフレ警戒で利下げ期待が後退するのかに集中しています。もしFRBがインフレ抑制を優先し、年内の利下げ回数見通しを引き下げれば、市場の期待との乖離から、株価のさらなる重しになります。
テクニカル分析:売られすぎと「6,500」の重要性

日足チャートでは、短期的な下落圧力が強い一方で、反発が入りやすいサインも出ています。
上値抵抗
10日移動平均線(6,783)が下向きで、株価はこれを下回っています。反発局面では、この10日線を上抜けられるかが第一関門です。
下値支持
6,510〜6,500のゾーンは、中期上昇トレンドを維持するための重要な水準です。
オシレーター(RSI)
RSI(9日)は31まで低下し、売られすぎ領域に接近しています。
投資戦略:買いの好機と撤退ライン
1. 「買い」を入れるタイミング
中期的な強気基調を信じるなら、今の調整は「絶好の仕込み時」になり得ますが、焦りは禁物です。
FOMC後の「あく抜け」確認時(3月19日以降)
パウエル議長が「インフレは一時的(エネルギー起因)」「年内利下げの可能性は維持」というトーンを示し、市場がそれを好感して反発し始めた瞬間です。
テクニカル的な「二番底」形成時
直近の安値(6,700付近)や、心理的節目である6,500〜6,550で下げ止まり、陽線(上昇を示す棒)が出たタイミングです。ここには中期投資家の指値注文が溜まっている可能性が高いです。
VIX指数(恐怖指数)の急騰後
市場のパニックを示すVIX指数が30を超え、そこから低下し始めたタイミングは、短期的には「売りが出尽くした」サインとなります。
2. 「撤退(損切り・利益確定)」するタイミング
短期的な材料が「中期的な悪材料」に変質した場合は、一度身を引く必要があります。
サポートライン「6,500」を明確に下抜けた時
主要な支持線を割り込むと、アルゴリズムによる売りが加速し、さらなる深掘り(10%程度の調整)に発展するリスクがあります。
FOMCでの「ドットチャート」の大幅上方修正
FRBが「2026年内の利下げはゼロ」と明確に示唆した場合、現在の株価バリュエーション(割安感)が根底から崩れます。この場合、中期シナリオ自体を書き直す必要があります。
原油価格が120ドルを突破し、高止まりした場合
エネルギー高が長期化すると、企業の利益を直接圧迫し、中期的な「業績相場」の前提が崩れます。スタグフレーションが現実味を帯びるため、キャッシュポジションを高めるべきサインです。
来週の重要イベント(3/13〜3/20)
- 3/13:米・個人所得/支出、ミシガン大指数
- 3/16:米・鉱工業生産、NY連銀指数
- 3/17:FOMC(1日目)
- 3/18:FOMC政策発表・パウエル会見(最大の注目)
- 3/19:米・失業保険申請、日銀会合
- 随時:中東情勢・原油動向
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