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来週の為替予想(米ドル/円)「乱高下が生んだ『膠着』|リスクだらけでも動けない米ドル円の矛盾」ハロンズ FX 2026/2/28 #外為ドキッ

 

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2026年2月27日 17時55分

乱高下が生んだ『膠着』|リスクだらけでも動けない米ドル円の矛盾

米ドル/円、157円うかがうも失速

米ドル/円は、IEEPA(国際緊急経済権限法)による関税を最高裁が違法と判断したことを受け、トランプ米大統領が追加で10%関税を発動したため通商政策の不透明感が強まり、153.997円まで下落しました。
しかし、16日の高市首相と植田日銀総裁の会談で、首相が利上げに慎重姿勢を示したと伝わったことに加え、政府が日銀執行部の人事でリフレ派を起用したことで追加利上げ観測が後退し、米ドル/円は156.828円まで反発しました。
その後は157円手前で上値が重く、植田総裁が別のインタビューで3月利上げに含みを持たせたこともあり、155.55円付近まで押し戻されるなど、不安定な値動きとなりました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

円もドルも、方向性定まりにくい

■政府・日銀のけん制続くか

本邦の財務省は円安のスピードに警戒を示し、必要に応じて対応する姿勢を明確にしています。日銀も追加利上げの可能性を残す発信を続けており、こうしたスタンスは輸入物価を通じたインフレ再加速を抑える狙いがあるとみられます。このため、156〜157円台では米ドル/円の上値が抑えられやすい状況です。
一方、国内インフレは落ち着きつつあり、日銀が急いで利上げを進める理由は多くありません。この点で植田総裁の発言にはやや違和感もあります。3月19日の高市首相の訪米までは、政府と日銀が円の過度な変動を避けようとしている印象もあり、円安局面では利上げを示唆し、円高局面では利上げ後ずれを示すなど、発言で相場を均したようにも見えます。
外部環境では、トランプ政権の関税政策は対象や税率が変わるものの、実効税率に大きな変化はありません。ただし政策の先行きは不透明で、中東情勢などの地政学リスクも残るため、市場は積極的にドルを買い進めにくい状況です。こうした環境では、米ドル/円は日米金融政策に加え、米指標や政権動向が重なり、上下に振れやすい神経質な展開が続きやすいと考えられます。

■雇用統計と景況感でFRBの次の行動を模索

来週はISM景況指数(製造業・非製造業)と米雇用統計が着目されるイベントとなり、米ドル/円の方向性を左右しそうです。結果は利下げ時期の織り込みに直結するため、相場の反応も大きくなりやすい局面です。
指標が強ければ利下げ後ずれ観測が強まり、米金利上昇とともにドル買いが優勢となり、157円台を試す展開が見込まれます。ただし、通商政策の不透明感や日銀の利上げ警戒が上値を抑えるため、157円台に定着するにはサプライズが必要です。
一方、指標が弱ければ景気減速が意識され、利下げ期待が再び強まりやすくなります。日銀の利上げ観測と重なると下落が速まり、154円台から153円台後半への押し戻しには注意が必要です。総じて154〜157円を中心としたレンジが基本シナリオと見ています。

155円前半の攻防へ(テクニカル分析)

米ドル/円は上昇チャネルを下抜けし、現在は155円を中心とした約2円幅のボックス相場を形成しています。155.15円付近には20日線と100日線が重なる強い支持帯があり、この水準を維持する限りは押し目買いが基本です。一方、この支持帯を明確に割り込む場合は流れが変わり、153円方向への下落を意識した売り目線への切り替えが必要になります。
当面は156.00円を中心に、狭いレンジで上下しながら次の方向を探る展開が想定されます。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円日足(外為ドットコム)

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:
USD/JPY:153.500-157.500

2026年3月2日~3月6日の重要経済指標・イベントスケジュール

 

3月2日(月)

  • 10:30 日本:氷見野日銀副総裁、発言
  • 18:00 ユーロ圏:2月 製造業PMI(改定値)
  • 18:30 イギリス:2月 製造業PMI(改定値)
  • 23:00 ユーロ圏:ラガルドECB総裁、発言
  • 23:45 アメリカ:2月 製造業PMI(改定値)
  • 翌00:00 アメリカ:2月 ISM製造業景況指数

3月3日(火)

  • 08:30 日本:1月 完全失業率・有効求人倍率
  • 19:00 ユーロ圏:1月 消費者物価指数
  • 23:55 アメリカ:NY連銀総裁、発言
  • 翌01:55 アメリカ:ミネアポリス連銀総裁、発言

3月4日(水)

  • 18:00 ユーロ圏:2月 サービス部門PMI(改定値)
  • 18:30 イギリス:2月 サービス部門PMI(改定値)
  • 22:15 アメリカ:2月 ADP雇用統計(金曜の雇用統計の前哨戦)
  • 23:45 アメリカ:2月 サービス業PMI(改定値)
  • 翌00:00 アメリカ:2月 ISM非製造業景況指数
  • 翌04:00 イベント:米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表

3月5日(木)

  • 連合、26年春闘での要求集計結果
  • 中国、全国人民代表大会
  • 19:00 ユーロ圏:1月 小売売上高
  • 22:30 アメリカ:週次 新規失業保険申請件数
  • 22:30 アメリカ:10-12月期 四半期非農業部門労働生産性(確定値)
  • 翌02:00 ユーロ圏:ラガルドECB総裁、発言

3月6日(金)

  • 08:30 日本:1月 毎月勤労統計調査(実質賃金・現金給与総額)
  • 22:30 アメリカ:2月 雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均時給)※一週間で最大の注目イベント
  • 23:30 アメリカ:1月小売売上高
  • 翌03:30 アメリカ:クリーブランド連銀総裁、発言

 

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

落ち着いた値動きの裏側で、次のトレンドの芽は静かに育っています。備えがあるほど振れにも強くなれます。

 
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