
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年1月20日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼19日(月)の為替相場
(1):欧米関係悪化懸念
(2):中国GDP 目標に一致
(3):高市総理 衆院解散を表明
(4):ユーロ圏HICP 下方修正
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を欠く相場展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
19日(月)の為替相場

期間:19日(月)午前7時00分~20日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):欧米関係悪化懸念
週末の17日トランプ米大統領がデンマーク自治領のグリーンランドの領有に反発するデンマークやドイツ、フランス、英国などの欧州8カ国に対して、2月1日から10%の追加関税を課し、6月1日には25%へ引き上げると発表した。欧州も報復措置を検討していると伝わったことで欧米関係の悪化懸念からリスク回避の円買いが先行した。
(2):中国GDP 目標に一致
中国10-12月期国内総生産(GDP)は前年比+4.5%と市場予想通りに7-9月期の+4.8%から減速した。これにより2025年のGDP成長率は5.0%となり中国政府が掲げた「5%前後」の成長率目標に一致した。同時に発表された中国12月小売売上高は前年比+0.9%と予想(+1.0%)を下回った一方で、同鉱工業生産は前年比+5.2%となり予想(+5.0%)を上回った。
(3):高市総理 衆院解散を表明
高市総理は今月23日に衆議院を解散し、27日に公示、2月8日に投開票を実施する方針を表明した。高市氏は「政権選択選挙の洗礼を受けていないことを、ずっと気にかけていた」と語り、「高市早苗が首相で良いのか、国民に決めてもらう」との考えを示した。また、「責任ある積極財政は、これまでの経済財政政策を大転換するもの」との見方を示し、「行き過ぎた緊縮財政の呪縛を乗り越え、すぐに着手する責任がある」と語った。
(4):ユーロ圏HICP 下方修正
ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)・改定値は前年比+1.9%と速報値(+2.0%)から下方修正された。同コアHICPは+2.3%と速報値と同率の伸び率だった。
19日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:方向感を欠く相場展開が続きそう
昨日のドル/円は終値ベースでほぼ横ばい。トランプ米大統領がグリーンランドの領有をめぐり欧州と対立する中、ドルが下落した一方で高市財政をめぐる懸念から円も軟調だった。ドル/円は朝方こそ157.40円台に下落する場面もあったが、高市首相が正式に衆議院の解散を表明すると158.16円前後まで持ち直すなど売買が交錯した。なお、米欧の対立激化を嫌気して株価は世界的に軟調だったが、為替市場においてリスク回避の円買いはほとんど観測されなかった。スイスフランが大幅に上昇したのとは対照的であり、もはや市場が円を避難通貨・安全通貨として評価していないことを物語る動きであろう。本日も株価は世界的に軟調推移が予想されるものの、大幅な円高の展開は期待できそうにない。ドル/円は、トランプ大統領の政策不透明感によるドル売りと、高市財政への懸念を背景とする円売りで方向感を欠く相場展開が続きそうだ。
注目の経済指標:英雇用統計

注目のイベント:BOE総裁発言
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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