
執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年12月5日 15時50分
欧州通貨は米政治不安あれど目先底堅さそう、ポンド円のネックライン割れには警戒
ユーロ/円、ポンド/円は後半失速
ユーロ/円やポンド/円は後半に失速する展開でした。米ドルに対してユーロやポンドが上昇したため、ユーロ/円は181.458円、ポンド/円は207.357円まで上昇しました。ただし、日銀の12月利上げの現実味が増す中で、円が底堅く推移したため、ユーロ/円は180.109円、ポンド/円は206.20円台前半まで押し戻されるなど、上昇一巡後は伸び悩む格好となりました。
(各レート水準は執筆時点のもの)
※相場動向については、外為どっとコム総研TEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。
欧州通貨、政治的な話題には警戒
■ ユーロ:政策の違いが支え、底堅い動き
- ECBは金利据え置き、米国は利下げ方向という違いがユーロを支える材料。
- オプション市場では「ユーロ上昇に賭ける動き」が強まっている。
- ウクライナ情勢への不安はあるものの、ユーロは底堅く推移しやすい。
- ただし ユーロ/円は方向感が出にくいため、ユーロ買いを狙うなら他通貨ペアの方が無難。
■ ポンド:財政余力は支えだが、政治の混乱が重し
- 米ドル安の流れを受けて、ポンドも底堅い動き。
- 英国の予算案には大きな財政余力が盛り込まれ、財政への信頼感がポンドを支える。
- しかし、「選挙公約違反の増税」「必要以上に財政余力を盛り込んだ予算案」から、
『財務相への辞任圧力』が高まり、政治リスクが意識される状態へ。政治の混乱が長引くようなら、今後、ポンドの上値を伸ばしにくくする可能性がある。
ユーロ/円とポンド/円で目線を変える必要も(テクニカル分析)
■ ユーロ/円:RSIが弱含み、短期は「売り目線」
ユーロ/円は11月20日の高値 182.011円 をつけて以降、伸び悩む展開が続いています。
テクニカル指標のRSI(9日・14日)が 50%付近まで低下しており、徐々に下方向へのバイアスが強まっているように見えます。
そのため、短期的には
- 押し目買いではなく、売り目線へ切り替え
- RSIが50%を割り込んだタイミングで売りエントリーを検討
といった戦略が取りやすい局面と考えられます。
■ ポンド/円:底堅いが、ダブルトップの可能性に注意
ポンド/円は下押ししてもすぐに戻りを試す動きが続き、チャート上では底堅さが目立つ状況です。
昨年高値 208.109円 を突破した流れから、210円台を試す可能性も残っています。
ただし、足元のチャート形状は
- ダブルトップを意識させる形になりつつあり、注意が必要です。
特に、
- 205.204円(ネックライン)を割り込むと、203円付近まで下落余地が広がる
という点は押さえておきたいところです。
- 上方向:直近高値 207.357円超え → 追随買い
- 下方向:ネックライン 205.204円割れ → 追随売り
短期売買を中心に、方向が出た方へついていく戦略が取りやすい局面です。
【ユーロ/円チャート 日足】

出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:178.000-182.000
【ポンド/円チャート 日足】

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:203.000-210.000
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一言コメント
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