
午前の為替予想は… 9月FOMCでの利下げ織り込み進む トランプ大統領への不信がドルの上値を抑える
作成日時 :2025年8月5日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
ドル円予想レンジ
145.900-147.700円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は約0.2%下落した。前週末に大幅に下落した反動からドルの買い戻しが先行したものの早々に失速。米国の労働市場の悪化を背景にした米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が根強く、米長期金利が低下に転じたことでドル売り・円買いが強まると、146.86円前後まで反落した。
FF金利先物では9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを約97%織り込んでいる。9月FOMCまでに米雇用統計が1回(8月分)、米消費者物価指数は2回(7、8月分)の発表が控えているため、さすがに行き過ぎのようにも感じられる。通常であれば、ドル/円の下値は限定的と考えられる。ただ、米7月雇用統計の結果が気に入らず、正当な理由もなく米労働統計局(BLS)局長を更迭したトランプ米大統領の動きを見ると、今後は「トランプ氏に都合の良い数字しか出てこない」と市場が勘ぐってもおかしくはない。FRBの独立性への懸念やトランプ大統領への不信からドルの上値が重い地合いは続きそうだ。材料面では米7月ISM非製造業景況指数が発表される。ちなみに、ISMは民間の非営利団体であるため、米大統領に所長などの任命権限はない。
今朝 最新のドル/円チャート

レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
