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来週の為替予想(米ドル/円)「米FOMCのドットチャートは上方修正も、日銀が市場の安堵感強めればドル円146円か」ハロンズ FX 2025/6/14 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2025年6月13日 13時38分

米FOMCのドットチャートは上方修正も、日銀が市場の安堵感強めればドル円146円か

米ドル/円、米インフレ低下やイスラエルの軍事行動で下落

前週末の米ドル高に対する反動から、米ドル/円は143.971円まで調整売りが先行しました。同水準からは、植田日銀総裁による利上げ期待の後退を想起させる発言を受けて、米ドル/円は145.290円まで上昇しました。そこからは145.00円を挟んだ振幅が続いていましたが、今度は米中の関税協議進展を受けて、145.458円まで上伸しました。しかしながら、米国のインフレが予想以上に弱い結果になったほか、中東リスクの影響で米ドル/円は143円割れまで下げるなど、値動きの荒い展開になりました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

日米で金融政策、大番狂わせはないが荒い展開か

来週は日米で金融政策会合が開催されます。日銀は植田総裁が「物価目標の2%にはまだ距離がある」との認識を示しており、利上げは見送られると見られますが、だからと言って、無風通過とするのは危険です。今回は現在実施されている国債買入減額の中間評価と、来年4月以降の国債買入方針が決定されます。金利上昇圧力がくすぶる中で、日銀は不要な上昇圧力を招きたくないとの見方から、一部報道では現行の四半期ごとに『4000億円減額』から、『2000億円減額』にペースが緩むとの見通しが、市場関係者の約4割を占めています。そのほか、『1000億円減額して3000億円にする』が25%で、『現状維持』が21%との予想を示しています。

ただ、植田総裁は先日、「2026年4月以降も国債買い入れを減額していく声が多く聞かれている」との認識を示しており、現行ペースに留まる可能性にも含みを残しています。予想通り2000億円ペースの削減となれば、金利上昇圧力が緩和して円安に振れそうですが、それ以外のケースなら、金利上昇を通じて円が買われやすくなると見られ、油断はできません。

また、米FOMC(連邦公開市場委員会)においては利下げ見送りとなりそうです。注目点は景気・物価見通しの修正とドッツ(FOMC参加者の政策金利見通し)中央値が示唆する利下げペースになります。「今後、関税の影響からコアの財価格が上昇する可能性は非常に高い」との見通しが優勢となる中で、FOMCメンバーも関税策の影響がこれまでほとんどないからと言って、利上げ回数見通しを安易に引き下げることはしないと思われます。逆に見通しという観点では、インフレ見通しが少し引き上げられても不思議はありません。これらの点では米ドルの下値余地は限られると見られます。米ドル/円は中東リスクが警戒される中で楽観的になりづらいですが、下値は限定されるのではないかと考えています。

142円付近への調整は想定内(テクニカル分析)

米ドル/円はローソク足が日足一目均衡表の雲上限で抑えられ、三役好転はお預けになりました。また、遅行スパン付近のローソク足がこの後、148.652円付近まで急騰するため、ローソク足が一目の雲を上抜けても、すぐには三役好転とはなりません。こうした状況では上値の重さも意識されやすく、142.00円付近までの調整は想定内ですが、そこから大きく下値を広げるような展開にはなりづらいと考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:
USD/JPY:141.500-146.000

6/16 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

来週は南関東で気温が30℃を超える地域が多いとのことで、日銀会合・FOMCと続く中、体調の管理には十分にお気を付けください。

 

 

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