ドル円、155円台前半で推移…FOMCを前に様子見ムードか
欧米時間のドル/円予想レンジ:154.000-156.700円
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。仲値公示後に155.79円前後へ強含む場面もありましたが、その後は米長期金利の低下が重しとなり反落しました。午後には155.00円前後まで下落しています。
今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、市場では政策金利の据え置きが確実視されています。そのため、声明やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見から今後の利下げペースを探ることになりそうです。米労働市場の底堅さが続いている上にトランプ関税によるインフレ再加速への懸念が残る中でパウエル議長からタカ派的な発言があるとドル/円が再び切り返す可能性もあるでしょう。ただし、市場は次回3月の金利据え置きも既に7割前後織り込んでいます。仮に切り返しても156円台では伸び悩みそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、高値・安値を切り下げる流れが続いており上値の重さが窺えます。10日線が上値抵抗となっており明確に上抜けるまでは下値を探る展開となりそうです。また、下値支持として意識されている80日線を割り込むと下値リスクがさらに高まる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
1/29(水)
21:00 メキシコ12月失業率
23:45☆カナダ中銀政策金利
24:30 EIA週間原油在庫統計
28:00☆FOMC政策金利
28:30☆パウエルFRB議長記者会見
30:45 NZ12月貿易収支
----- テスラ10-12月期決算
----- マイクロソフト10-12月期決算
----- メタ・プラットフォームズ10-12月期決算
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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