外為どっとコムが提供するCFDサービス「CFDネクスト」の各銘柄(WTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス)と米ドルの「相性」(相関性)をランキング形式でまとめました。銘柄ごとの変動要因についても簡素にまとめています。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
「米ドルとの相性抜群ランキング」(過去1週間の対米ドルでの相関係数)
順位 | CFD銘柄 | 相関係数 |
---|---|---|
1 | WTI原油 | -0.36 |
2 | 金スポット | -0.24 |
3 | 天然ガス | 0.57 |
4 | 銀スポット | 0.66 |
集計期間中(10/25~10/31)WTI原油や金スポットに米ドルと負の相関があったが強いといえるほどではなかった。
金価格は米大統領選を巡る不透明感などから買いが続き10月30日に史上最高値を更新した。
米ドルの他通貨に対する相対的な強弱を示すドルインデックスは期間中に0.27%下落した。
※米ドル建てで取引される資源は一般的に米ドルの動向と負の相関(逆相関)が強いと言われている
※数値が-1.0に近いほど米ドルの動きが直近の価格動向に影響を与えていたと考えられる
※資源価格は需給など様々な材料の影響で変動するため、必ずしも米ドルと負の相関関係が続くわけではない
WTI原油の変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:WTI原油価格は、中東情勢の懸念復活 OPCEは増産見送り?
原油相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中のWTI原油は0.11%上昇した
NEW!・米エネルギー省の週報で米国内の原油在庫、ガソリン在庫はともに増加予想に反して取り崩しとなった
NEW!・イランが数日中にイスラエルに対して反撃をするとの観測が高まっている
NEW!・石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPECプラスは12月から計画されていた供給拡大を1カ月以上遅らせる可能性があると伝わった
天然ガスの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:天然ガスは、下げに転じる
天然ガス相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の天然ガスは9.7%下落した
NEW!・米エネルギー情報局(EIA)の週報では、米国内の天然ガス貯蔵量は78Bcfの増加。市場予想は83.70Bcfの増加だった。総貯蔵量は過去5年平均を約5%上回っている(10/25時点)
※Bcf=10億立方フィート
・米バイデン政権は2024年1月にLNGが環境に与える影響を評価するためにLNGを新たに輸出する際の許可を一時的に凍結
金(ゴールド)スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:金(ゴールド)スポット価格は、一時史上初の2800ドル乗せ
金(ゴールド)スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の金スポット価格は0.3%上昇した
NEW!・金価格は10月30日に一時1トロイオンス=2801.80ドルまで上昇し史上最高値を更新した
・米国の大統領選を控え先行き不透明感から安全資産の金を買う動きが強まった
・中国では金価格の記録的な上昇を背景に消費者が金の購入を控えている
・中東やウクライナの紛争による先行き不透明感により逃避先としての金の需要が増している
銀スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:銀スポット価格は、過去10年の高値圏から急落
銀スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の銀スポット価格は2.98%下落した
・中国の製造業の回復と太陽光パネルの需要増加から銀価格の上昇を後押し
・金同様に装飾需要がある
・幅広い産業需要があり、需要の5割以上が工業用需要。そのため経済が上向くと銀の需要が増える
・太陽光パネルなど幅広く使われているため、ここ数年は供給不足気味
・価格が低い分変動率が大きくなってしまう
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『CFDネクスト』においてスプレッド実績は日本N225では42%縮小し2.9(提示率は最も高く99.95%)、WTI原油では13%縮小し0.026(提示率は99.88%)となりました🌟
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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