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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「ポンド円ダブルトップの可能性も、ユーロは独自材料少ない」ハロンズ FX 2024/10/6

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年10月4日 11時50分

ポンド円ダブルトップの可能性も、ユーロは独自材料少ない

ユーロ/円・ポンド/円、利下げと円安が交錯

ユーロ/円はラガルドECB総裁が10月利下げに言及したため上値は限定されたものの、石破首相の緩やかな利上げを切望する姿勢から、162.491円までの戻りを試しました。また、ポンド/円も円安地合いの中、195.175円までの戻りを試しましたが、ベイリー英中銀総裁が「インフレに関するニュースが引き続き良好であれば、利下げにもう少し積極的になる可能性」を示したとの報道を受けると、192円前半まで押し戻されるなど、方向性は定まりませんでした。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、強いISMサービス「米景気は減速ではなく再加速か」(2024年10月3日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

欧州通貨は手掛かり薄で、方向見極めづらい

これまで経済指標を見極める姿勢を続けていたラガルド総裁が10月利下げに対して言及したことは少し驚きでした。もともと、市場は12月利下げを織り込んでいたものの、10月についてはまだ織り込みが浅い分、ユーロは少し買いにくさが感じられます。ユーロ/円は底堅さを示しているものの、円安バイアスが一服すれば調整的な流れが強まる危険はあります。

ポンドは、利下げペースの拡大が意識される中で上方向の重さが意識されやすくなっているものの、賃金の伸びがまだ強いほか、サービスインフレも高止まりしている中で、利下げペースが速まるとは感じていません。そのため、英中銀総裁の発言を受けた下押し圧力が一巡すれば、再び底堅さを取り戻すのではないかと考えています。ただ、今月末に公表される秋季予算案が英経済への逆風となる可能性もあり、上値も限定されそうです。

ユーロ/円、ペナントの中で振幅か(テクニカル分析)

ユーロ/円は先の長いペナントの中で、上下どちらにレンジブレイクするかを見極める格好になっています。ただ、日足一目の雲が行く手を遮るように推移している点を踏まえると、上方の重さが気になります。164.906円で推移する日足一目均衡表の雲上限突破までは、戻り売りで対処したいと考えています。

ポンド/円は、ダブルトップ形成が意識されるチャート形状で、調整的な下押しを警戒すべきところではないかと考えています。ネックラインの189.546円(9月30日安値)を割り込んできた場合、187円付近まで目線が下がる可能性はあるかもしれません。ただし、上昇チャネルの中で右肩上がりの推移を続けているため、あくまでも目線は上向きを維持して、この水準があったら買い拾いたいです。上方向は、チャネル上限が推移する197.000円前後をターゲットにしたいと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:157.000-165.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:187.000-197.000

10/7 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

自民党は「裏金議員」を原則公認するほか、重複立候補も容認する方針のようです。選挙日程が厳しい中で、新たな候補者を擁立する時間的な余裕がないためとのことです。ただ、このような事態は、国会解散日を決めた時点である程度想定されたはずで、今更感が強いです。党内基盤の弱い石破氏ですから協調が必要なのですが、何となく周りの声に耳を傾け過ぎではないだろうか、と思います。