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FX「これもリラ安要因=トルコ国民の外貨預金は全体の37.5%、日本は0.2%」トルコリラ見通し

 

総括

FX「これもリラ安要因=トルコ国民の外貨預金は全体の37.5%、日本は0.2%」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円4.0-4.5

*リラは最弱、株価は最強、金利は最高利回り
*トルコ国民は外貨預金でインフレ対策
*政策金利据え置きも、11月は利下げか
*9月消費者信頼感指数は改善
*財務大臣は独に投資呼びかけ
*今週は貿易収支、企業信頼感、観光客訪問者数、中銀議事要旨
*トルコは多面外交推進
*9月はここまで対円で1.86%安、年間では最下位で年初来11.55%安
*8月CPIは鈍化
*トルコの格付けをBB-に引き上げ
*IMFは成長見通し引き上げ
*フィッチは2024年のトルコの成長率を上方修正
*海外投資家は、最も速いペースでトルコ国債を購入

(リラは最弱、株価は最強、金利は最高利回り)
9月はここまで対円で1.86%安、年間では最下位で年初来11.55%安。株価指数は世界最強で年初来32.36%高、10年国債は28.31%へ上昇

(トルコ国民は外貨預金でインフレ対策)
預金総額は17.3兆円、うちリラ預金は10.8兆円、外貨預金は6.5兆円、外貨預金比率は37.5%。これがリラ安の大きな要因。高インフレを国民は外貨買いで防衛している。ちなみに日本の外貨預金比率は約0.2%。(中銀資料)

(政策金利据え置きも、11月は利下げか)
トルコ中銀、政策金利を据え置いた。利下げ開始を急いでいないと示唆する一方で、追加引き締めの可能性への言及を削除した。

  声明で、「インフレに重大かつ持続的な悪化が予想される場合、効果的に金融政策手段が活用される」とガイダンスの文面を変更。従来は必要であれば追加利上げを行うと明示していた。これは、利下げがいずれ実施されることを示唆する初めてのガイダンスとなる。

 市場は11月ごろに最初の利下げが行われると予想している。調査では、早ければ10月、遅くとも来年には開始され、2025年末までに20%以上の利下げが実施されるとみている。

(消費者信頼感指数は改善)
 9月の消費者信頼感指数は前月比2.4%上昇し、78.2となった。これは8月の76.4から上昇し、5月以来の最高水準となった。
サブ指数のうち、今後12か月間の一般的な経済状況の予想は4.2%と最も高い上昇率を示した。
家計の現状の財務状況指数は2.8%上昇し、今後12か月間の耐久財への支出見通しは2%上昇した。

(ドイツ経済界と会合、シムシェキ財務大臣)
 シムシェキ財務大臣は独を訪問、大企業の経営者や投資家たちと会合を開催した。

大臣は「X」で「トルコへの関心は高まり続けています。私たちは国際直接投資を増やす取り組みを強化しており、これが私たちの主な目標です」と語った

 また、大臣は、「トルコのインフレ率は2025年第1四半期に30~39%の範囲に低下すると述べ、その後6月から7月にかけてさらに20~29%の範囲に低下するだろう」と述べた。

(今週の指標)
今週は8月貿易収支、9月企業信頼感、8月観光客訪問者数、中銀議事要旨の発表がある

テクニカル分析(トルコリラ/円)

漸くボリバン中位まで回復、小動き

 日足、8月28日の長い下ヒゲから上昇、漸くボリバン中位。9月20日-23日の上昇ラインがサポート。9月3日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、20日線下向き。
週足、8月26日週は下ヒゲが長かったが浮上せず。ボリバン2σ下限。8月26日週-9月16日週の上昇ラインがサポート。9月2日週-16日週の下降ラインを上抜く。7月1日週-8日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線を下向き。
 月足、2σ下位で推移。8月の月足の下ヒゲは長かった。3月-4月の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限は3.53。7月-8月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。再び円との熾烈な最下位争いをしていたが7月の大規模円買い介入もあり円に抜かれた。




メルハバ

トルコ大統領、多面外交推進の意向 欧米協調も継続

 エルドアン大統領は、トルコは欧米の西側諸国と引き続き協調しつつも、主要新興国による「BRICS」や地域協力組織「上海協力機構(SCO)」などとも多面的な外交路線により関係強化を進めていくと表明した。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコはここ数カ月、中国とロシアを含むBRICSやSCOへの参加に関心を示している。米国や欧州では、トルコが否定しているにもかかわらず、伝統的に西側寄りの外交姿勢から転換するのではないかとの懸念が出ている。
エルドアン大統領は、「軸足のシフト」を巡る議論には根拠がないとしながらも、トルコは経済や生産、技術の分野で形成されつつある新たな「力の中心」に対応する必要があると指摘。あらゆる枠組みや当事者に対して開かれた姿勢を保つべきだとも述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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