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大口投資家の動向は?「円ネットショート大幅に減少」【最新IMMポジション】2024/7/22

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート大幅に減少

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング大幅に増加

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート大幅に減少】
7月16日時点で円のポジションは、ドルに対して約15.1万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことから、ネットショートは前週から約3.1万枚減少。
期間中のドル/円相場は、米6月消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示す結果となったほか、日本政府・日銀が11日・12日に円買い介入を実施したとの見方から、一時157円台前半まで円高が進んだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に3回利下げを実施するとの思惑が浮上する中での日本政府・日銀による円買い介入らしき動きだったことで、投機筋は円ショートポジションの削減に動いたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング大幅に増加】
7月16日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約2.5万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートが取り崩され、ロングが積み増されたことで、ネットロングは前週から約2.1万枚増加。
期間中のユーロ/ドルは、FRBの年内3回利下げ観測が高まる中で、米大統領選でのトランプ氏優勢を見越した「トランプ・トレード」と見られる株価上昇もあり、リスクオンの動きから1.09ドル台まで上昇する場面が見られた。
FRBの利下げ観測が高まった一方で、欧州中銀(ECB)の年内利下げ予測に大きな変化がなかったことから、投機筋はユーロに対して強気のポジションを増やしたようだ。

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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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