豪ドル/円今日の見通し「豪2月雇用統計結果次第で豪ドル円は100円乗せ！？」2024/3/21

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反落。昨年10月末以来の水準まで上昇していたことで調整売りが優勢となった。米エネルギー省（EIA）が公表した週次の原油在庫は予想以上に取り崩されていたが材料視されなかった。WTI原油先物の終値は前日比-1.46ドルの1バレル＝81.27ドル（3月20日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・3月19日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期（+5.4%）から鈍化した。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1％へ悪化（前回：3.9%）、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

豪2月雇用統計結果次第で豪ドル円は100円乗せ！？

19日に日銀がマイナス金利を解除したものの、「緩和的な金融環境を維持する」と表明したことで円安が続いている。さらに昨日の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果を受けて米株価が上昇したため、豪ドル円は2014年12月以来の水準まで上昇してきている。
本日は豪2月雇用統計が発表される。豪州の雇用者数は過去2カ月で6.22万人減少している。また、1月の失業率は4.1%と2022年1月以来の水準まで悪化している。豪州では12月から1月にかけて休暇シーズンとなるため、こういった季節的要因が過去2カ月の豪雇用統計に影響を及ぼした可能性は考えられる。そのため、本日発表の2月分では雇用者数が4.0万人増加、失業率は4.0%に低下すると市場は予想している。仮に雇用者数が市場予想を大きく下回る結果となれば、市場は「19日の理事会でタカ派的なバイアスが低下したRBAがさらにハト派に傾く」との見方を強めることになりそうだ。

本日の欧州時間以降は、ドイツや欧州、米国などの3月製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される。資源国通貨の豪ドルは各国の製造業PMIやその結果を受けた株価指数の動向にも注視したい。

想定される個別シナリオ

■豪雇用者数が予想を下回る
⇒豪州の労働市場が弱まっており、インフレ鈍化の助けになる
⇒RBAの次の一手は「利下げ」の可能性が強まる
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日本、中国、米国の株価動向
豪2月雇用統計
欧米の3月製造業PMI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。3時に豪ドル/米ドルのMACDで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。