オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は小幅続落。日本や豪州の株価が大幅下落したことや、NYダウ平均株価が下落して取引が開始されたことで原油も売りが優勢となったが、イスラエル情勢の不透明感などが下支えした。終値は前日比-0.08ドルの1バレル=77.93ドル(3月11日)。
・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
米CPIの結果に豪ドル相場も注目!
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表は予定されていない。そのため豪ドル相場は東京時間では日本や中国などの株式市場の動向を眺めながらの値動きとなりそうだ。
NY市場では米2月CPIの発表が予定されている。市場予想は前月から横ばい(前年比+3.1%)となっている。米2月CPIの結果により市場が予測する米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期や年内の利下げ回数に多少なりとも変化が生じるだろう。豪ドルは米2月CPIの結果を受けたNYダウ平均の値動きに反応することになりそうだ。
想定される個別シナリオ
■米2月CPIが市場予想を上回る
⇒市場が予測するFRBの年内利下げ回数が減少する
⇒米金利が上昇する
⇒米株価指数が低下する
⇒資源国通貨の豪ドルは売られる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日本、中国、米国の株価動向
米2月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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