オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反落。前週末にかけて上昇した反動や、1バレル=80ドルという心理的節目を前に利食い売りが持ち込まれた。終値は前日比-1.23ドルの1バレル=78.74ドル(3月4日)。
・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
中国全人代開幕!経済支援策の規模に注目
本日から中国にて全国人民代表大会(全人代)が開幕する(~11日まで)。ここで今後1年の政治や経済などの政策運営方針が審議される。中国は長引く不動産不況の影響が同国経済の足枷となっている。中国当局が全人代でどういった景気浮上策を講じてくるかに注目したい。市場の期待よりも規模が小さいものとなれば、中国経済の低迷が続くとの懸念から、中国と交易関係の強い豪ドルの上値を抑える要因となるだろう。
その他では、昨日史上初の4万円台に乗せた日経平均株価にも注目したい。日経平均が4万円に乗せた達成感から反落するようなことがあれば、豪ドル/円もいったん下値を確認する動きになりそうだ。
想定される個別シナリオ
■日経平均が上げ幅を拡大する
⇒株高は円安要因
⇒株高は資源国通貨豪ドルの支援材料
⇒豪ドル/円は底堅い
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日本、中国、米国の株価動向
中国、全国人民代表大会
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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