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豪ドル/円 今日の見通し「豪12月雇用統計がRBAの政策決定に与える影響は?」2024/1/18

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日 09:30 豪12月雇用統計発表!
・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・NY原油先物市場は小幅反発。紅海を航行する商船に対してイエメンの武装組織フーシ派が妨害行為を継続していることが材料視された。終値は前日比+0.16ドルの1バレル=72.56ドル(1月17日)。

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

豪12月雇用統計がRBAの政策決定に与える影響は?

本日は豪12月雇用統計が発表される。豪州の労働市場は逼迫状態が続いているが、2022年会計年度(22年7月~23年6月)の移民受け入れ人数が過去最多を記録した影響もあり労働力の供給が増加しているため、以前と比べると逼迫状態は和らいでいる。豪12月雇用統計の市場予想は、雇用者数変化が1.5万人増、失業率は3.9%で横ばいとなっている。市場予想を上回る雇用者数の増加、特に正規雇用者数に大幅な伸びが見られた場合、強い労働市場が豪経済を支えるといった見方から、市場が予想する豪準備銀行(RBA)の利下げ開始時が後ズレすることになりそうだ。もっとも、市場が現在気にしているのはインフレ率の動向だ。豪12月雇用統計の結果が市場が予想するRBAの金融政策の方向性に大きな影響を与える可能性はさほど大きくはないだろう。

この先の個別相場変動

■豪12月雇用統計が市場予想を上回る
⇒強い労働市場が豪経済を下支えする
⇒豪州のインフレ減速のペースが鈍化する
⇒RBAの利下げ開始時期が後ずれするとの見方となる
⇒豪ドルは売られる
⇒市場が最も気にしているのはインフレ率の動向
⇒豪ドル売りは一時的

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
豪12月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。4時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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