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来週の為替予想(米ドル/円)「米利下げ、24年に6-7回? 米経済指標ラッシュで市場見通しの正当性を評価へ」ハロンズ FX 2023/12/30

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

目次

執筆日時 2023年12月29日 15時20分

米利下げ、24年に6-7回? 米経済指標ラッシュで市場見通しの正当性を評価へ

12月25日週の米ドル/円、休暇明けに米ドル売り再開

25日クリスマスデー、26日ボクシングデーは海外勢不在で案の定小動きでしたが、27日に海外勢が復帰すると米ドル売りが再開しました。米10年債利回りが5カ月ぶりに一時3.8%を割り込むなど米長期金利が低下する中、米ドル/円は142円台を維持できずに反落。28日には節目の141.00円や14日安値の140.96円を割り込み、7月28日以来の安値となる140.26円まで下値を切り下げました。その後は買戻しが入り、年内最終日の29日の東京市場では141.60円台まで持ち直す場面もありました。ただ、週初の水準(142.331円)には戻せそうになく、2023年の最終週も陰線引けとなりそうな気配です。
 

利下げ観測が米ドルの重し ただし織り込み過ぎの見方も

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの議論を始めたと明かしたことで、市場は3月の利下げ開始を一気に織り込みました。米国の利下げ観測は言うまでもなく米ドル売り材料です。ただ、2024年に6回以上の利下げを織り込んだ市場の動きには懐疑的な見方があるのも事実です。12月FOMC後の短期間で利下げ観測が強まったがゆえに仕方がない面はあるにせよ、年間8回のFOMCのうち6~7回は利下げを行うとの織り込みはさすがに「行き過ぎ」ではないかとの見方です。こうした見方に立てば、足元で一時140円台に差し込んだ米ドル/円の動きも「行き過ぎ」なのではないかということになります。

 

そうした中で、年明け第1週の米ドル/円相場は、5日に発表される米12月雇用統計が重要なポイントになるでしょう。雇用統計以外にも、3日の米12月ISM製造業景況指数や米11月JOLT求人件数、4日の米12月ADP全国雇用者数と年明け早々から重要経済指標の発表が相次ぎます。これらの結果が、米国の景気後退を示唆するようなら米ドル/円は心理的節目の140円を割り込んで下げ足を速める可能性もあるでしょう。もっとも、一連の経済指標が米景気の底堅さを改めて示せば、利下げ観測が後退することで米長期金利の持ち直しとともに、米ドルを買い戻す動きに繋がりそうです。この場合、米ドル/円は145円前後まで反発してもおかしくないでしょう。

 

いずれにしても2024年は、米経済に関する市場の関心がインフレ動向から景気動向に移ると見られることから、景気関連の米経済指標に一喜一憂する場面が増えそうです。そのほか1月第1週の注目イベントとして、3日には2024年のFOMCで投票権を手にするバーキン米リッチモンド連銀総裁が講演を行います。また、4日は12月FOMCの議事録が公表される予定です。これらからFRBの利下げへの距離感を測ることになるでしょう。

 

米ドル/円米ドル/円、200日線超えの目も?

米ドル/円は12月21日以降、200日移動平均線を下回る水準で取引されています。1月第1週は200日線が143円台前半で推移すると見られ、同線が上値抵抗として意識されるでしょう。ただ、上記の通りこの週は米国の重要な景気関連指標が相次いで発表されることから、それらの結果次第では一気に同線を上抜く可能性もありそうです。他方、下値ポイントは2023年1月安値から同年11月高値(127.23~151.91円)の半値押しにあたる139.57円です。したがって、1月第1週の想定レンジは、やや広めに139.50~145.00円と見ています。

 

1月1日週の主なイベント

1/3☆米12月ISM製造業景況指数
1/3◎米11月JOLTS求人件数
1/3☆FOMC議事録
1/3◎バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
1/4☆米12月ADP全国雇用者数
1/4☆米新規失業保険申請件数
1/5☆米12月雇用統計
1/5☆米12月ISM非製造業景況指数
1/5◎バーキン米リッチモンド連銀総裁講演

 

一言コメント

米ドル/円相場は、22年も23年も1月に安値を付けて秋に高値を付ける(22年は10月、23年は11月)というサイクルで動きました。この12月の調整を見るにつけ「2度あることは3度ある」のではないかとの気がしています。2024年の為替相場について思いを巡らせながら年末年始のインターバルに入ることにしようと思います。今年も皆様のご支援、本当にありがとうございました。来年も外為どっとコム並びに外為どっとコム総研、チームハロンズをどうぞよろしくお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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