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豪ドル/円 今日の見通し「堅調に推移する米株価指数が豪ドルを支える」2023/12/27

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。イエメンのフーシ派が紅海を航行する商船への攻撃を続けていることで原油の供給懸念が生じている。 また、イスラエルによるシリア空爆に対してイランが報復を示唆している。 これらのことで中東の地政学リスクがさらに高まり、原油価格が急騰した。終値は前営業日比+2.01ドルの1バレル=75.57ドル(12月26日)。

・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%となり豪州のインフレは前月(+5.6%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

今日のメインシナリオは

堅調に推移する米株価指数が豪ドルを支える

カレンダー上のクリスマス休暇は終わり。本日から欧米勢も市場に戻ってくる。株式市場には「クリスマスラリー」という言葉がある。クリスマス前に節税対策で売られた株が、年末年始にかけて買われやすくなるというアノマリーだ。
ファンダメンタルズを見ると、22日に発表された米国の11月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は市場の予想以上にインフレ鈍化を示した。そのため、米連邦準備制度理事会(FRB)が来年大幅な利下げを実施するとの見方は強い。米金利低下期待が株価を下支えする一因になっている。
原油価格は中東の地政学リスクがさらに高まっていることなどにより上昇しやすい状況だ。
こういった材料から、豪ドルは買われやすい通貨となりそうだ。

この先の個別相場変動

■米インフレが予想以上に低下していた
⇒米金利は下がりやすい
⇒米株価は金利低下を好感して上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドル/円は買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
原油価格動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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